最高値更新で勢いに乗る日本株。プロが驚嘆したあの銘柄の本当のすごさとは

2025年9月相場を振り返って
日経平均株価45,000円到達!!
8月に史上最高値を更新し、そのままの勢いで9月19日に45,852円をつけました。引き続き強く推移していますが、22日を過ぎたあたりから今回の上昇を牽引していた生成AI・半導体関連銘柄の上昇に一服感が出てきています。

とはいえ高値で安定しているため、今後の更なる上昇に備えつつ、急落も視野に入ってきている段階です。注意しながらも、年末に向けて気合を入れ直していきましょう。

9月相場で上がった株・下がった株
そんな2025年9月の株式相場を売買代金と値上がり率・値下がり率のランキングで振り返ってみたいと思います(太字はピックアップ銘柄/データ提供:カブケーションズ)。
・2025年9月の売買代金トップ20

・2025年9月の値上がり率トップ20

・2025年9月の値下がり率トップ20

9月相場でプロが気になった銘柄
このランキングの中から、私・窪田が気になった銘柄をピックアップします。
目が離せない生成AI・半導体関連
売買代金ランキング
【第1位】ソフトバンクグループ<9984>・・・・・5.04兆円
【第2位】レーザーテック<6920>・・・・・・・・3.80兆円
【第3位】ディスコ<6146>・・・・・・・・・・・3.79兆円
【第4位】アドバンテスト<6857>・・・・・・・・3.54兆円
【第5位】東京エレクトロン<8035>・・・・・・・2.84兆円
【第6位】フジクラ<5803>・・・・・・・・・・・2.61兆円
【第10位】キオクシアホールディングス<285A>・・1.67兆円(値上がり率4位:+87.7%)
【第11位】古河電機工業<5801>・・・・・・・・・1.45兆円
【第17位】JX金属<5016>・・・・・・・・・・・1.20兆円(値上がり率18位:+43.7%)
【第22位】ソシオネクスト<6526>・・・・・・・・9649億円
ソフトバンクグループ(9984)、アドバンテスト(6857)を筆頭に上昇しました。
さらに、出遅れいていた半導体関連のディスコ(6146)、東京エレクトロン(8035)、レーザーテック(6920)など、数年前に相場を牽引していた銘柄で長らく調整していた銘柄たちも大きく上昇しました。
また、半導体関連企業で、元・東芝のキオクシアホールディングス(285A)(いまでも東芝グループ)やENEOSグループのJX金属(5016)、元・日立のKOKUSAI ELECTRIC(6525)など、ここ数年にグループ再編などで新規上場した銘柄の上昇が目立ちました。
時価総額が大きく、大きな資金が流れ込みやすい、しかもテーマである生成AI・半導体関連銘柄は、まだまだ目が離せません。
しかし、ランキング上位10銘柄のうち関連銘柄が7銘柄って、すごいことです。テーマがすごいのはもちろんですが、「偏りすぎていて、健全ではないのかも?」と疑うことも忘れずに。










防衛・原発関連銘柄も忘れずに
売買代金ランキング
【第9位】三菱重工業<7011>・・・・・・・・・1.85兆円
【第12位】東京電力ホールディングス<9501>・・1.40兆円
【第15位】IHI<7013>・・・・・・・・・・・1.26兆円
【第18位】日立製作所<6501>・・・・・・・・・1.20兆円
【第20位】川崎重工業<7012>・・・・・・・・・1.06兆円
半導体関連の陰に隠れてしまっていますが、大企業であるにもかかわらず大きな値動きも伴っており、引き続き監視したほうがいいテーマです。
ロシアとウクライナ、イスラエルとパレスチナ。地政学的な問題も時間とともにマーケットへのインパクトは弱くなりますが、大変なことが世界中で広がっている事実からは目を背けてはいけません。意識を向けておきましょう。
マーケット的にも引き続き注目テーマだと思います。





普段は地味な動きですが
売買代金ランキング
【第8位】三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>・・1.86兆円
【第21位】三井住友フィナンシャルグループ<8316>・・・・9990億円
【第23位】みずほフィナンシャルグループ<8411>・・・・・8742億円
金利上昇局面にあって、地銀、メガバンクに資金が入ってきています。普段地味な動きをしていますが、引き続き目が離せません。



わかりますか、このすごさ
値上がり率ランキング
【第4位】キオクシアホールディングス<285A>・・+87.7%
【第17位】KOKUSAI ELECTRIC<6525>・・・・・・+46.1%
【第18位】JX金属<5016>・・・・・・・・・・・+43.7%
売買代金ランキングで上位を占めた生成AI・半導体関連ですが、値上がり率ランキング上位にも顔を出しています。
わかりますか、このすごさ。時価総額が数十億円の銘柄が大きく値上がることはよくありますが、ここに名前が挙がっている銘柄はどれも数千億円から2兆円規模の大企業です。そんな企業が、1か月でこれだけ上昇するすごさ。資金が集まるということは、こういうことなんです。
この値動き、めっちゃ大事です。こういう銘柄に張れるかどうか。年に一度でもこういう動きに全突っ張りできれば、パフォーマンスが大きく向上します。
この3銘柄の値動きはぜひ覚えておきましょう。「ここがチャンスだったんだな」というポイントがあるので、そこを抑えられれば、今後にも活きてきます。ここ、めっちゃ大事です。テストに出ます。

ここから必要なのは柔軟性と俊敏さ
秋めいてきました。先日、地元長野で山に登って紅葉を観てきました。季節が冬に向かっていますね。そんな中、あなたの今年の成績はいかがでしょうか。
年に一度あるかないかの上昇が、この8月、9月でありました。ちゃんと捉えられましたでしょうか? 捉えられていないとしたら、このコラムがちゃんと伝わっていないということですね。もっとみんなのためになるよう精進します。
日経平均をはじめ、マーケットはここ2か月で大きく上昇しました。今でも高値を保っていますが、ちょっと勢いが落ちてきた。注意が必要な場面になってきた気がします。
ここから先は、注意しながら、上がるなら飛び乗る。でも、いつでも逃げられるようにしておく。そういった柔軟性、俊敏さが必要になってきます。
見ているだけでも、もちろん構いません。大切なのはしっかりと相場と向き合って、温度感、強弱感のようなものを感じることです。
今はわからないかもしれませんが、相場と向き合い続ければ、そのうち腹落ちします。それまで見続けましょう。そのサポートとして、このコラムをいつでも読み返してください。
年末に向けて、秋相場、スタート。
年末ラリーでもう一儲けしようぜ!!
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(本記事は「株の学校トピックス」からの転載です)