底堅さを感じる日本株。その違和感の正体と、プロが追いかける銘柄とは

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《日々相場と向き合うプロトレーダーは、いまどんな銘柄に注目しているのか? オンライン株式スクール「株の学校ドットコム」講師の窪田剛さんが、3つのランキングから相場を振り返る【ランキングで見るプロの注目銘柄】》
2025年11月相場を振り返って
いったん休憩。でもなかなか下がらない。
4月以降、毎月上昇してきた日経平均株価ですが、ここにきてやっと調整に入りました。特に10月は大きく上昇したので、調整に入ったら「一度は大きく下に押すかな」と見ていましたが、底堅く推移しており、なかなか「ズドンっ」と下がってくれません。

強い。強すぎる。どこからこの資金が湧いてくるんだ。
強さはどこまで続くのか。どれほど強いのか。期待とワクワクと少しの気持ち悪さを感じながら、年末ラリーに向けて振り返っておきましょう。

11月相場で上がった株・下がった株
そんな2025年11月の株式相場を、売買代金と値上がり率・値下がり率のランキングで振り返ってみたいと思います(太字はピックアップ銘柄/データ提供:カブケーションズ)
・2025年11月の売買代金トップ20

・2025年11月の値上がり率トップ20

・2025年11月の値下がり率トップ20

11月相場でプロが気になった銘柄
このランキングの中から、私・窪田が気になった銘柄をピックアップします。
音楽は鳴りやんでも
売買代金ランキング *()内は10月
【第1位】ソフトバンクグループ<9984> ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 8.29兆円(11.51兆円)
【第2位】キオクシアホールディングス<285A> ・ ・ ・ 7.80兆円(3.68兆円)
【第3位】フジクラ<5803> ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 5.34兆円(4.38兆円)
【第4位】アドバンテスト<6857> ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 4.52兆円(6.88兆円)
【第5位】レーザーテック<6920> ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 3.05兆円(4.4兆円)
【第6位】ディスコ<6146> ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 2.17兆円(4.36兆円)
【第8位】東京エレクトロン<8035> ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 1.99兆円(3.43兆円)
【第11位】古河電気工業<5801> ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 1.55兆円(1.53兆円)
前回、私はこんな風に書きました。
バブルのとき、トレーダーが「怖くて買えない」なんて言っていたらチャンスを掴み損ねます。やるべきは、崖(暴落)が来る前提で最後の最後まで買い続けて、異変を感じたらすぐに逃げること。明日には崖が来るかもしれない。でも今は買い続けるしかない。
トレーダーであれば、音楽が鳴りやむまでは踊り続けましょう。
書いた翌日、11月1日に音楽が鳴りやみました(苦笑)。
上昇を牽引していたAI半導体関連のなかでも、ソフトバンクグループ(9984)とキオクシア(285A)の下落が大きく、目立ちました。








ですが、正直な感想として、上昇の度合いに比べて底堅さを感じています。言い換えると「もっと下落すると思っていた」ということになります。大きく下落することで弱気な人たちをふるい落とし、今後の上昇に弾みがつく──そんなシナリオを考えていましたが、どうやらそうはならなさそう。
高値圏で調整を続けて、さらに高みを目指すのか。それとも、別の展開が待っているのか。
どちらにしても年末、そして来年はチャンスにあふれた相場が期待できます。チャンスは、準備をしている者にしか掴めません。いまから準備しておきましょう。
(「準備って何?」と思いますよね。まずは証券口座を作って入金しておくこと。そして、少しずつでもいいので学ぶことです。「相場がこう動いたらこれを買うぞ」と準備しておけば、動き出した瞬間にチャンスに飛び乗れますから)
天下の三井(いや、まじで)
売買代金ランキング
【第19位】三井海洋開発<6269> ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 1.10兆円(値上がり率21位:+56.5%)
【第20位】三井住友フィナンシャルグループ<8316> ・ ・ ・ 1.09兆円
【第21位】三井E&S<7003> ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 1.08兆円
【第23位】三井金属<5706> ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 1.07兆円
「三井」でまとめていますが、決して冗談ではありません。それぞれちゃんと理由があります。いま注目されているのはAI半導体関連ではありますが、それ以外にも注目されているテーマがあります。
- 円安 → 自動車
- 金利上昇 → 銀行
- 政府の重点投資先 → 防衛、海(物流、開発、造船)
三井住友FG(8316)は銀行、三井海洋開発(6269)と三井E&S(7003)は海、三井金属(旧・三井金属鉱業)は生成AI関連(銅やその他商品の需要増)に当てはまります。さらに、ここに挙げた銘柄はどれも、全体が弱かった11月に大きく上昇しています。
資金循環の一環で上昇しただけなのか。この上昇は今後も続くのか。大きなうねりのきっかけかもしれません。もちろん違うかもしれないけれど、こういうきっかけを丁寧に追いかけていくことが大事。
要チェックです。いや、まじで。




株は売り時も大事
値下がり率ランキング
【第6位】ソフトバンクグループ<9984> ・ ・ ・ -37.8%(27,065円→16,825円)
ピックアップしないわけにはいかない。
これの何がすごいか。まず、日本の時価総額ほぼトップの会社がこんなに値下がりしたこと。上昇もすごかったけど下落もすごい。「上昇で利益たくさんあったのに、結局、損しちゃった」ではダメ。株は売り時も大事なんです。

もう一点すごいのは、日経平均株価への影響度の大きいソフトバンクグループがこんなに下がったのに、日経平均自体はそこまで大きく下落しなかったこと。これは、不気味な強さを感じます。何かあるのかも……という違和感。この違和感を大事にしたい。
その日は想像以上に近いかもしれない
日経平均株価が大きく下落しないことに感じる違和感、と書きました。これは、まぁ、そのとおりなんですが、では一体なんなのか。はっきりしたことはまだわかりませんが、私はこの違和感を大事にしていきたいと思っています。
そして、その違和感について、おぼろげながらに感じていることを書き残しておきたいと思います。
- シンプルに日本株が強い
これは最高のシナリオです。もしこれであれば来年の大相場に向けて準備運動をしておきたい。
- 謎の資金が入ってきている
これもいい現象です。意図は不明ですが、日本に資金が入ってくることは大歓迎。来年以降の大相場に向けて準備運動をしておきたい。
- 円の衰退
これはありそうだな、と。企業の価値も増加しているが、それ以上に、円の価値が下落している。よって、株価がより上がっている。円安によるインフレが株価にまで押し寄せている、そんな気がします。
もしそうであるならば、株価は上昇を続けます。そして、いま想像しているよりも早く日経平均10万円が実現する気がします。冗談じゃなく。まじめに。
誰もが株をやればいいとは思いませんが、円だけで資産を持つことは大きなリスクになってしまいます。不動産でも金でも暗号資産でもいい。なにか行動しないと、このまま緩やかに、でも想像よりは早く貧しくなっていく。何か始めるだけであなたの「円建て」の資産は増加するでしょう。
あなたの資産を守るために、将来の家族のために、自分のために、未来のために、いま、できることを始めてください。私がサポートできるのは「株」です。株、やろーぜ!
【おすすめ】なぜ明日上がる銘柄がわかるのか 元手30万円を数億円の利益に変えたプロの銘柄選び
(本記事は「株の学校トピックス」からの転載です)









