しっかり上がった日本株。気になるニュースだらけの相場でプロが特に気にする関連銘柄とは?

窪田 剛
2026年2月1日 10時00分

《日々相場と向き合うプロトレーダーは、いまどんな銘柄に注目しているのか? オンライン株式スクール「株の学校ドットコム」講師の窪田剛さんが、3つのランキングから相場を振り返る【ランキングで見るプロの注目銘柄】》

2026年1月相場を振り返って

「解散」というニュースにより一気に上向きました。1月だけで指数が約6%も上昇。選挙の結果はまだわかりませんが、株価はしっかりと上昇したことになります。この後、選挙結果を受けて政権が安定すれば、まだまだ上昇する可能性があります。

もちろん、そうならない可能性も考えておかないといけませんが、大きなチャンスの足音が聞こえています。このチャンスを掴むためにも、まずはしっかりと1月を振り返っておきましょう。

1月相場で上がった株・下がった株

そんな2026年1月の株式相場を売買代金と値上がり率・値下がり率のランキングで振り返ってみたいと思います(太字はピックアップ銘柄/データ提供:カブケーションズ)。

・2026年1月の売買代金トップ20

・2026年1月の値上がり率トップ20

・2026年1月の値下がり率トップ20

1月相場でプロが気になった銘柄

このランキングの中から、私・窪田が気になった銘柄をピックアップします

AI・半導体は上がり続ける

▶売買代金ランキング *()内は先月

【第1位】キオクシアホールディングス<285A> ・ ・ 10.04兆円(7.54兆円)
 /値上がり率9位:+104.6%(10,435円→21,360円)
【第2位】アドバンテスト<6857> ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 4.86兆円(3.08兆円)
【第3位】ソフトバンクグループ<9984> ・ ・ ・ ・ ・ ・ 4.55兆円(8.24兆円)
【第4位】ディスコ<6146> ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 3.87兆円(2.19兆円)
【第5位】レーザーテック<6920> ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 3.20兆円(2.70兆円)
【第6位】東京エレクトロン<8035> ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 3.02兆円(1.68兆円)
【第7位】フジクラ<5803> ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 2.61兆円(3.17兆円)
【第10位】JX金属<5016> ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 1.73兆円(6657億円)

なんと、上位7位までをAI・半導体関連が独占しました。東証は完全に「AIか、それ以外か」といっていいほど関連銘柄に注目が集中しています。

なかでもキオクシアは値上がり率ランキングにもランクイン。ここに来て1か月で株価が倍になりました。1月最終日も1日で10%近く上昇。

ここで、ぜひ覚えておいてほしいことがあります。「強い株は強い」「上がる株は上がり続ける」「いつ上げ止まるかは誰にもわからなない」ということ。

日中の動きを見ていないとなかなかわからないかもしれませんが、2月以降も上昇するかもしれない。リアルタイムで見ると実感できます。この後どうなるかはわかりませんが、あなたが今後やることは、とてもシンプル。「強い株についていく」それだけです。

強い株がわからない? そんなときはこのコラムを見直してみて。

金銀銅レアメタル、そしてダイヤモンド

▶値上がり率ランキング

【第5位】中村超硬<6166> ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ +120.5%(268円→591円)
【第8位】第一稀元素化学工業<4082> ・ ・ ・ ・ ・ ・ +106.1%(1,130円→2,330円)
【第11位】東洋エンジニアリング<6330> ・ ・ ・ ・ ・ +81.8%(3,080円→5,600円)
 /売買代金38位:6273億円
【第21位】日鉄鉱業<1515> ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ +62.2%(2,237円→3,630円)
【第22位】東邦亜鉛<5707> ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ +41.5%(1,033円→1,660円)
【第36位】住友金属鉱山<5713> ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ +47.2%(6,357円→9,360円)
 /売買代金22位:1.03兆円
【第100位】住石ホールディングス<1514> ・ ・ ・ ・ ・ +26.7%(530円→672円)

見出しだけで儲かりそうな銘柄群。ひとつずつ見ていきましょう。

・レアメタル

まずは、レアメタル。中国がレアメタルの輸出を制限するぞ、というアナウンスを出した結果、日本の関連銘柄に注目が集まりました。特に東洋エンジニアリング<6330>は一時3倍弱まで株価が急騰。それにつられて他の銘柄も大きく注目を浴びました。

・金銀銅

もうすぐ始まるミラノ・コルティナ冬季オリンピックに注目です!……という話ではありません。

まず、金と銀のチャートをご覧ください。

月末最終日には大きく下落しましたが、年末から大きく上昇してきています。その結果、関連銘柄も大きく上昇しました。産業として必要な素材という側面もありますが、トランプ政権によるドル安容認の姿勢もあり、特に「金」の価格が大きく上昇しました。

ここまで大きく上昇し、ボラティリティが大きくなった結果、しばらくは不安定なマーケットとなりそうです。2月はちょっと距離を置いてもいいかな。

気になるのは、ビットコイン(BTC)の価格が上がっていないことです。法定通貨が下落するときはだいたいビットコインが上昇していましたが、今回はあまり上昇しませんでした。これは何かを示唆するのか。ちょっとだけ注意しておきましょう。

・ダイヤモンド

レアメタル、金銀銅、と来れば、欠かせないのがダイヤモンド。

なぜダイヤモンド関連が注目されたかというと、日米関税合意に基づき、人工ダイヤモンドをアメリカ国内で生産する計画があり、そのための候補銘柄ということで、「人工ダイヤモンド」関連銘柄が月末にかけて大きく買われました。

今回、見出しを付けるのも少し迷ったのですが、金銀銅、レアメタル、ダイヤモンド……これらって、要は鉱石ですよね。ただし、マーケットで注目された理由はそれぞれ全く異なります。

でも、まぁなんていうか、ここまでそろいもそろって「鉱石関連」(「鉱石関連」なんて言っていいのか今でも迷ってる)が物色されるのも、レアです。どれかひとつ(金だけ、レアメタルだけ)なら理解しやすいのですが、ここまで連続して注目されると「何かあるのかな?」と疑っちゃいますよね。

そんな1か月だったからこそ、ピックアップしてみました。ランキング上位からはみ出ているものもありますが、ご容赦ください。

ニュースで株を買ってはいけない

みなさん、覚えていますか? 今年の初め、大発会の前に世界が震えたニュース──「アメリカによるベネズエラ攻撃」。このニュースによって、2026年のマーケットは波乱の幕開けになる、と誰もが考えていました。

でも結局、株価にとって大きなインパクトはなく、相場格言どおり、「遠くの戦争は買い」という結果に。そして、1月はそれ以外の要因で大きく株価が動きました。

これを受けてもわかるように、トレーダーが稼ぐために大事なことは、ニュースに注目することでも、経済に精通することでもありません。

大きな出来事があり、大きなニュースになったのだから、こう動くはずだ! という考えに支配されてしまうと、大きな損失の原因になります。くれぐれも「ニュース」に囚われすぎないようにしてください。

もちろん、全く見ないことをお勧めしているわけではなく、「ニュースによる売買は避けろ」ということです。コラムの冒頭で『「解散」というニュースで株価が上昇』と書きましたが、これは決して、ニュースをちゃんと見て覚えておくように、ということではありません。

トレーダーとして大事なのは「株価が上がっているから買う。上がった原因は後で知る」という順番。決して、「解散のニュースがあったから上がるはずだ」では行動しないこと、なのです。

上がるなら買い、下がるなら売り

2026年が始まり、日経平均株価は1か月で6%近くも上昇しました。2月8日には、日本にとって大事な大事な選挙があります。この結果次第では、株価が大きく動くことになります。そしてそれは、大きなチャンスになり得ます。

選挙の結果を見越して売買するのではなく、実際に動き出して大きな流れが出てきてから、その方向に資金を投じていきましょう。難しく考えずに、上がるなら買い、下がるなら売り。シンプルに考えて、この先のビッグウェーブで大いに稼いでいこうじゃありませんか!

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(本記事は「株の学校トピックス」からの転載です)

[執筆者]窪田 剛
窪田 剛
[くぼた・つよし]トレーダー、投資家。オンライン株式スクール「株の学校ドットコム」講師。数日から数週間保有するスイングトレードをメインに手がける。トレーダーとして日々相場と向き合うかたわら、エンジェル投資家としてベンチャー企業に出資したり、社会貢献活動にも力を入れる。スキーとサウナ、温泉とゲームが好き。著書に『株の学校』『株の学校 超入門』(いずれも高橋書店)がある。
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