半導体が帰ってきた! アツい夏にプロが飛び乗りたい銘柄とは?

《日々相場と向き合うプロトレーダーは、いまどんな銘柄に注目しているのか? オンライン株式スクール「株の学校ドットコム」講師の窪田剛さんが、3つのランキングから相場を振り返る【ランキングで見るプロの注目銘柄】》
2025年6月相場を振り返って
半導体の復活! 急にバブルが来たぞ!
日経平均株価が4万円を回復しました。牽引したのはソフトバンクグループ<9984>やアドバンテスト(6857)など半導体関連の大型株の急激な上昇です。

38,000円をなかなか超えられなかった日経平均ですが、高値を超えてきたことで、今後が楽しみになってきました。年末に向けて、今からでも十分間に合います。買って、買って、買いまくれ!
暑い夏になりそうです。

6月相場で上がった株・下がった株
そんな2025年6月の株式相場を売買代金と値上がり率・値下がり率のランキングで振り返ってみたいと思います(太字はピックアップ銘柄/データ提供:カブケーションズ)。
・2025年6月の売買代金トップ20

・2025年6月の値上がり率トップ20

・2025年6月の値下がり率トップ20

6月相場でプロが気になった銘柄
このランキングの中から、私・窪田が気になった銘柄をピックアップします。
半導体が帰ってきた!
売買代金ランキング
【第1位】アドバンテスト<6857>・・・・・4.65兆円
【第2位】ディスコ<6146>・・・・・・・・3.54兆円
【第5位】レーザーテック<6920>・・・・・3.02兆円
【第6位】フジクラ<5803>・・・・・・・・2.40兆円
【第8位】東京エレクトロン<8035>・・・・2.08兆円
【第9位】ソフトバンクグループ<9984>・・1.89兆円
【第16位】ソシオネクスト<6526>・・・・・1.00兆円
半年近くお休みしていた生成AI関連・半導体銘柄ですが、6月に入り、そろりそろりと上昇。そして後半、一気に上昇しました。日経平均株価も、これら生成AI関連銘柄に引っ張られて大きく上昇しました。
世界で一番注目されているエヌビディアも高値を更新し、今後ますます楽しみになってきました。
生成AI、半導体関連を真ん中に見据えて、アツい夏にしていこうぜ。







主役の座は譲ったけれど
売買代金ランキング
【第3位】三菱重工業<7011>・・・3.44兆円
【第7位】IHI<7013>・・・・・2.10兆円
【第12位】川崎重工業<7012>・・・1.53兆円
物騒な世の中が続いています。戦争が止まらない。中東が大混乱。その度に、防衛関連銘柄が買われています。
ですが、高値を更新する勢いは弱くなってきました。ついに、主役の座が、防衛関連から生成AI・半導体関連に移ってきたと考えてよいでしょう。
しかし、時価総額の大きなこういった銘柄がじわりじわりと上昇してくれば、波及効果も期待できます。しっかりと監視して、チャンスがあれば飛び乗っていきましょう。



元気に高値更新中
売買代金ランキング
【第4位】サンリオ<8136>・・・・・3.14兆円
【第11位】任天堂<7974>・・・・・・1.64兆円
【第15位】ソニーグループ<6758>・・1.04兆円
生成AI・半導体関連とともに高値更新中のIP関連銘柄です。ゲームやキャラクター関連の銘柄で上位20位までに入ったのはこの3社だけでしたが、ランク外にも元気に高値を更新している銘柄がごろごろあります。
コナミグループ(9766)やバンダイナムコ(7832)、スクウェア・エニックス・ホールディングス(9684)、KADOKAWA(9468)など。
実は結構注目しています。年後半にかけて、しっかり監視をしておいてほしい銘柄たちです。



ご注意ください
値下がり率ランキング
【第8位】ispace<9348>・・・・・-50.2%(1,159円→577円)
【第15位】Synspective<290A>・・-32.5%(1,502円→1,013円)
4月と5月のグロース株上昇を牽引した宇宙関連2銘柄が値下がり率上位にランクイン。ボラティリティが大きい小型株は、こういったリスクがあります。
うまく扱えば大きな利益になりますが、やはり注意が必要。こういった銘柄(宇宙、バイオ、ビットコイン)に自分の資産の大きな部分を配分することはお勧めできません。
やるとしても、短期で。それも、しっかりと損切りや資金管理を行ったうえで。ご注意ください。


気が抜けない夏が始まる
生成AI・半導体関連銘柄の大きな上昇が全体を引っ張り、日経平均株価の終値も4万円を超えて40,487円となりました。この急上昇がそのまま続くことはあまり考えられませんが、夏、そして年末に向けて、大きな上昇の流れが続く可能性があります。
大きなチャンス到来! ……とせっかち気味ではありますが、「乗るしかない、このビッグウェーブに」という気持ちになっています。
まずは7月。日経平均が4万円をキープできれば、年末に向けていい地ならしとなるでしょう。その次は41,000円、そして、1年前につけた日経平均の最高値、42,224円が視野に入ってきます。
戦争や、関税や、日本では選挙もありますね。大きなチャンス、そして、気が抜けない夏が始まります。
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(本記事は「株の学校トピックス」からの転載です)