決算発表で株価は乱高下 その中でプロが見つけた銘柄・見送った銘柄とは

株の学校ドットコム
最終更新日:2021-08-24 公開日:2021-05-06

4月相場を振り返って

4月に入り、決算発表が始まりました。

好業績にも関わらず期待が大きかったために売られる銘柄や、思ったよりも損失が小さくて買われる銘柄。ワクチンの普及に伴って回復しつつある世界経済の恩恵を受ける銘柄もあれば、緊急事態宣言が再度発令されて全体的に売られるなど、強弱入り混じる(=相場全体が迷い始めている)そんな1か月となりました。

  • 日経平均株価:29,178円→28,812円(−1.25%)
  • TOPIX:1,954ポイント→1,898ポイント(−2.87%)
  • マザーズ指数:1,203ポイント→1,201ポイント(−0.17%)

変異株が広がりつつあるなか、東京オリンピックの開催が決まり、ワクチンも普及しつつあるけれど、インドでは多くの人が亡くなっている……。方向感のない4月でしたが、ワクチンには一筋の光も見えています。決算発表が出そろう5月に向けて、しっかり振り返っていきましょう。

・2021年4月の日経平均株価

4月相場で上がった株・下がった株

 そんな2021年4月の相場を売買代金値上がり率値下がり率のランキングで振り返ってみたいと思います(データ提供:CMBトレード塾)。

・2021年4月の売買代金トップ20

順位 証券コード 銘柄 売買代金
1 9984 ソフトバンクグループ 2.04兆円
2 9983 ファーストリテイリング 1.19兆円
3 6920 レーザーテック 1.05兆円
4 6758 ソニーグループ 1.04兆円
5 8035 東京エレクトロン 9751億円
6 7974 任天堂 9661億円
7 7203 トヨタ自動車 8604億円
8 6502 東芝 6858億円
9 8306 三菱UFJフィナンシャル・グループ 6350億円
10 8698 マネックスグループ 6267億円
11 6594 日本電産 5591億円
12 6861 キーエンス 5591億円
13 2413 エムスリー 5490億円
14 4502 武田薬品工業 4681億円
15 4063 信越化学工業 4488億円
16 8316 三井住友フィナンシャルグループ 4286億円
17 6954 ファナック 3976億円
18 6857 アドバンテスト 3959億円
19 6501 日立製作所 3839億円
20 6981 村田製作所 3826億円

・2021年4月の値上がり率トップ20

順位 証券コード 銘柄 値上がり率
1 9878 セキド +83.9%
2 7426 山大 +70.1%
3 7897 ホクシン +61.9%
4 3991 ウォンテッドリー +61.3%
5 9812 テーオーホールディングス +53.8%
6 3647 ジー・スリーホールディングス +51.7%
7 6031 サイジニア +50.7%
8 3645 メディカルネット +47.6%
9 2760 東京エレクトロン デバイス +45.8%
10 4657 環境管理センター +43.2%
11 3903 gumi +41.4%
12 4286 レッグス +41.1%
13 2338 ビットワングループ +40.7%
14 6951 日本電子 +40.0%
15 3994 マネーフォワード +39.9%
16 6969 松尾電機 +38.6%
17 3168 黒谷 +38.5%
18 7671 AmidAホールディングス +38.3%
19 3267 フィル・カンパニー +37.3%
20 6063 日本エマージェンシーアシスタンス 35.2%

・2021年4月の値下がり率トップ20

順位 証券コード 銘柄 値下がり率
1 6628 オンキヨーホームエンターテイメント −63.6%
2 2315 CAICA −44.2%
3 4777 ガーラ −35.8%
4 3840 パス −35.3%
5 6195 ホープ −34.5%
6 4397 チームスピリット −33.2%
7 4429 リックソフト −31.1%
8 3996 サインポスト −28.1%
9 6058 ベクトル −27.6%
10 7087 ウイルテック −24.4%
11 7578 ニチリョク −24.0%
12 4174 アピリッツ −24.0%
13 7343 ブロードマインド −23.3%
14 3558 ロコンド −22.7%
15 9318 アジア開発キャピタル −22.2%
16 5121 藤倉コンポジット −22.2%
17 3633 GMOペパボ −22.1%
18 3696 セレス −21.9%
19 9260 西本Wismettacホールディングス −21.8%
20 2162 nmsホールディングス −21.8%

気になる銘柄をピックアップ

この中から、気になる銘柄をピックアップしてみます。

・売買代金3位:レーザーテック<6920>
・売買代金5位:東京エレクトロン<8035>
・売買代金15位:信越化学工業<4063>

先月もピックアップした「半導体関連銘柄」ですが、4月も引き続き、強い値動きとなりました。決算を超えてどこまで伸びていくのか。長期的に注目していきたいセクターです。

・売買代金11位:日本電産<6594>
・売買代金13位:エムスリー<2413>

共に好決算だった銘柄ですが、両銘柄とも今期以降が不透明ということで売られてしまいました。

何よりも、永守社長(日本電産)が会長になるという発表は、日本のオーナー社長で名経営者も少しずつ年を取っているのだ……というなんとも言えない気持ちになりました。

孫さん(ソフトバンク)、柳井さん(ファーストリテイリング)のお二人もいずれは引退していくことを考えると、なんだかさみしい気持ちになります。

・値上がり率9位:東京エレクトロン デバイス<2760>

半導体関連株には注目していましたが、この銘柄は恥ずかしながら今回初めて知りました。

親会社の東京エレクトロン<8035>の時価総額は7兆円。同社の時価総額は380億円。規模は全然違いますが、その分、動き始めると上昇率は大きくなります(7兆円の会社はなかなか倍の14兆円にはならないが、380億円の会社が倍の760億円になることはままある)。

ただし、こういう銘柄は流動性が低い(売買代金が少ない)ことがよくあるので、売りたい金額で売れない、ということもあります。時価総額が比較的小さい銘柄を売買するときは、その点に必ず注意するようにしてください。

・値下がり1位:オンキヨーホームエンターテイメント<6628>

多くの人が知っている音響機器メーカーですが、債務超過により上場廃止になる見込みとなり、株価が大きく下落しました。

技術があって素晴らしい商品を作っているとしても、利益が出なければ会社は存続できませんし、株価も上がりません。自分が好きな商品の会社の株を買って応援するというのもひとつの方法ではありますが、それによって自分の資産がほぼゼロになってしまっては応援も続けられません。

これが、私が投資よりもトレードを勧める理由のひとつです

素晴らしい商品・大好きな商品は、その会社の株に投資するのではなく、仕事やトレードで稼いだ利益で「買う」「利用する」「人にも勧める」ことこそが、本当の応援なんだと思っています。

主観ではなく株価の動きに従う

4月の出来事として大きいのは、多くの企業の決算発表が行われることと、そのど真ん中にゴールデンウィークがあって取引ができない日が続くことです。この4月末から5月頭にかけて大きく動くことも結構あります。

決算発表を見ているとわかることですが、いい決算だったとしても株価が下がることはよくありますし、その逆も多いです。トレードをするときには、決算内容を気にしすぎる必要はありませんが、売買する銘柄の決算発表日だけはしっかり確認しておくようにしましょう。

日本(東京や大阪など)は緊急事態宣言がまたまた発令されて、経済はストップしていますが、私(窪田)が経営しているニューヨークのレストランは連日大賑わいになってきました。国によっては、ワクチンや政策により経済状況の回復がどんどん進んでいます。

日本が、自分の周りが活性化していないのに株価が上がるのはおかしい、と感じることもあるかもしれませんが、上昇している株があったとしたら、それは、そんな世界の状況を織り込んでいるのかもしれません。

自分の主観ではなく、株価の動きに対して順張りをする」ということを心掛けて、5月相場もしっかり乗り切っていきましょう。

(株の学校ドットコム講師・窪田 剛

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2005年設立の無料オンライン株式スクール。短期の売買を繰り返す「トレード」を生かして、自分自身の力で継続的に稼ぎ続けるための知恵とスキルを提供する。現役トレーダーの講師による、あくまで本質にこだわった講義が、15年以上にわたり多くの支持を集めている株式トレード教育の老舗。受講者数は68万人を超え、同種のサービスとして日本一の規模を誇る。講師の著書に『株の学校』『株の学校 超入門』(著者・窪田 剛)などがある。公式サイト:株の学校ドットコム
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