【全国1万人調査】株式投資をやっている人ランキング、トップは埼玉県。女性1位は?
《オンライン株式スクール「株の学校ドットコム」では、株式投資に取り組んでいる人々を対象として、さまざまなアンケート調査を実施しています。そこから見えてきた、個人投資家・トレーダーのホンネとは?》
株式投資に取り組んでいる人、トップは埼玉県
新NISAが始まり、年始から株価が好調なスタートを切った2024年は、新たに株式投資を始める人も増え、いよいよ株式投資が広く浸透するかと期待されています。では実際のところ、どれくらいの人が株式投資に取り組んでいるのでしょうか?
株の学校ドットコムが7月後半に行った、全国1万人の男女を対象にしたアンケート調査によると、「あなたは株式投資に取り組んでいますか?」という問いに対して「はい」と回答した人の割合は、全国平均は26.7%でした。
3割にも満たない結果となり、株式投資がまだまだ浸透しているとは言えない現状が見えてきます。
都道府県別に見てみると、最も割合が⾼かったのは埼玉県の38.2%。全国平均と比べて11.5ポイント高くなっています。東京都は第2位の37.4%でしたが、首位の埼玉との差はわずか0.8ポイントです。
第3位は愛知県の34.8%、第4位は兵庫県の32.6%、第5位は福岡県の32.5%で、大都市圏に属する都県が上位を占める結果となりました。
株式投資に取り組んでいる人の割合が3割を超えたのは、12都府県に留まりました。
ただ、6位の奈良県(32.0%)や7位の滋賀県(31.7%)、9位タイの和歌山県と岐阜県(30.3%)がトップ10にランクインしたほか、多くの道県が20%台で拮抗しており、地域差はさほど大きくないと言えるのかもしれません。
最も数値が低かったのは鹿児島県の18.1%。次いで、わずかの差で秋田県が18.3%でした。岩手県(19.3%)と宮崎県(19.8%)を含めた4県のみが、2割を下回っています。首位の埼玉県(38.2%)と鹿児島県との差は20.1ポイントで、2倍以上の差となりました。
埼玉県では男性の2人に1人が株をやっている
男女別の結果を見てみます。男性の全国平均は34.2%で、全体の26.7%より7.5ポイント高くなりました。最も⾼かったのは全体と同じく埼玉県で、その割合は50.0%(全体では38.2%)。埼玉県では、男性の2人に1人が株式投資に取り組んでいることになります。
男性の第2位は島根県の48.3%(全体24.7%)、第3位は東京都の46.5%(全体37.4%)、第4位は兵庫県の44.8%(全体32.6%)、第5位は富山県の43.8%(全体29.8%)となっています。上位10都県で4割を超えており、男性における株式投資への関心の高さがうかがえます。
女性トップは大分県。男女差が最も大きいのは
女性の全国平均は19.1%。2割に届かず、男性の34.2%比べても15.1ポイント低い結果となりました。トップは大分県の29.1%で、同県の男性(28.2%)よりも高い結果となりました。女性の割合が男性を上回ったのは、大分県のほかには19位の高知県(21.7%/男性18.4%)のみです。
ただ、大分県の29.1%という数字は、男性のランキングに当てはめると34位。また、23位の兵庫県(19.7%)以降の25道県で2割を下回っており、45位の島根県(10.4%)の場合、2位に入った男性(48.3%)との差が47都道府県で最大の37.9ポイントになりました。
株式投資における男女差はまだまだ大きいようです。
金融資産1億円以上が最も多いのは…福島県
今回のアンケートでは、現金・預貯金や株式・債券・投資信託・貯蓄型保険といった「金融資産」についても調査を行っています。これらの金融資産の総額について選択式で尋ねたところ、「1億円以上」という回答をした人は、全国で2.9%。およそ3%の人が、金融資産1億円を保有しているようです。
都道府県別で最も多かったのは福島県の6.1%で、全国平均の2倍以上という結果でした。第2位は東京都の5.6%、第3位は長崎県の5.2%、第4位は兵庫県の5.0%で、ここまでが5%を上回っています。
株式投資がさらに広く普及するために
全国1万人を対象にした今回のアンケート調査によって、株式投資に取り組む状況には男女差が依然として大きいことがわかりました。新NISAでは女性の利用拡大も期待されていますが、広く普及するまでには、まだまだ啓発などの活動が必要であることが浮き彫りになったと言えるでしょう。
(本記事は「株の学校トピックス」の記事をもとにしています)
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