日経平均株価はこの先どこまで上がるのか。個人投資家の予想に反してプロトレーダーの思惑は…?
《オンライン株式スクール「株の学校ドットコム」では、株式投資に取り組んでいる人々を対象として、さまざまなアンケート調査を実施しています。そこから見えてきた、個人投資家・トレーダーの本音とは?》
- 2026年の日本株、個人投資家の予想は「横ばい」が約半数
- 上昇予想は下落予想の2倍
- 2026年の日経平均株価、上昇予想のトップは「55,000円」
- プロの意見は「意外と早く10万円に達する」
(参照)【2026年の株式市場】個人投資家の予想は「横ばい」が最多。上昇派は下落派の約2倍。日経平均「55,000円」予想が多い一方、プロは「それ以上の上昇ペース」も想定
2026年の展望は「横ばい」が最多
2026年の株式市場は昨年からの好調を維持し、日経平均株価は最高値を更新しています。
株の学校ドットコムでは昨年12月、全国800人の個人投資家を対象に、2026年の株式市場の展望についてアンケート調査を行いました。その結果、最も多かったのは「横ばい」で、およそ半数にあたる369人(46.1%)が選びました。
日本株は2024年から2年連続で大きく上昇していたこともあり、個人投資家の多くが「2026年はさすがに大きくは動かないだろう」と考えていたことになります。

ただ、「上昇する」「大きく上昇する」と回答した人が、あわせて287人(35.9%)だった一方で、「下落する」「大きく下落する」と回答した人は144人(18.1%)で、上昇への期待が下落する不安を2倍近く上回っています。
全体の傾向としては、まだまだ上昇のほうを向いていたと言えるでしょう。
日経平均株価の上値予想は「55,000円」
「横ばい」と回答した人を除く431人に、2026年の日経平均株価はどこまで上がる/下がると思うかについても尋ねました(調査を行った日の日経平均株価は50,366円)。
上昇予想の中で最も多かったのは「55,000円」。次に多かったのは「53,000円」、続いて「52,000円」となっており、プラス10%以内の比較的小幅な上昇を見込んでいた人が多かったようです。
ただ、+10,000円となる「60,000円」を選んだ人も1割近く(9.1%)、「60,000円」までの値幅を選んだ人が大半(95.5%)を占めています。

一方、下落予想の中で最も多かったのは「45,000円」で、以下「40,000円」、「30,000円」と続きます。上昇派よりも予想幅が大きく、なかには「20,000円」や「15,000円」まで下がるという声も。
日経平均株価はすでに54,000円を超え、55,000円をもうかがう展開となっていますが、2026年相場はまだ始まったばかり。この先はどんな展開が待ち受けているのでしょうか。
個人投資家の日本株展望の理由
2026年の日本株の展望について「横ばい」「上昇する」「下落する」と回答した人それぞれに、なぜそう考えるのかを自由記述形式で回答してもらいました(原文ママで引用していますが、プライバシー保護の観点から一部表現を修正しています)。
・「横ばい」の理由
- 「中国との関係を心配する人も多いが、経済的には一部業界への影響に留まると思うし、脱中国が加速すれば全体への影響は抑えることができるし新たな市場が生まれる可能性もあるので来年も横ばいかと思う」(68歳・男性)
- 「ウクライナの戦争終結などがあれば上昇すると思うが、すでに日米ともに最高値をつけているので、そろそろ用心も必要」(71歳・女性)
- 「今年かなり上がったから流石に来年は横ばいの気がする 上がるとすると2027年だと思う」(31歳・男性)
- 「株が上がったという割には世の中がそんなに景気が良いとは感じられないから」(46歳・女性)
- 「良い事も悪い事もあり、好調な企業も不調に陥る企業もある」(64歳・女性)
- 「なんとなく上がらない気がするが、大きく下がることもなさそうだと思ったから」(42歳・女性)
・「上昇する」の理由
- 「高市政権の積極財政推進により、日本経済は間違いなく上向くと思う。円安の影響で最高益を更新していく企業が多数でると思われ、海外勢も割安感のある日本株を大量に買いやすくなるから」(63歳・女性)
- 「積極財政であがり、チャイナ関係で多少頭打ちはする。しかし脱中国の目処が立ち始めれば却ってプラスになっていくから」(40歳・男性)
- 「景気や企業の成績というよりも日本市場に入る資金額が全体として増えると思うから」(34歳・女性)
- 「高市政権の積極財政が本格化し、株価に反映され始めると思うから」(29歳・男性)
- 「米国株ブームが終わりと思うので、新興国や日本株にシフトして、上がって行くと思うので」(55歳・女性)
- 「最近の値動きを見てゆるやかに上昇傾向になるのではないかと思ったから」(47歳・女性)
・「下落する」の理由
- 「なんとなく?バブル崩壊もこんな感じだった様な?世界情勢を鑑みるに、ロシア・中国・北朝鮮が不穏な動きを始めているし、上がる要素は見当たらない(59歳・女性)
- 「政府がとっている政策が実体経済的に不況をあおる側面を持っているから」(43歳・男性)
- 「内外環境で好材料はなく、現状株価水準は高値圏にあるため」(76歳・男性)
- 「アメリカの株価上昇も停止していて、日本の金利上昇も予定されているから」(39歳・男性)
- 「平均的な株チャートの予想が大きな情報誌などで示されているから」(25歳・男性)
- 「円安での物価高騰とトランプ関税での輸出の後退で国内経済の後退が加速する」(69歳・男性)
- 「実態が伴わない現状が異常」(65歳・女性)
入り乱れる思惑に、プロの見解は?
相場格言では「尻下がり」とも言われる午年の2026年。とはいえ、個人投資家の思惑としては悲観的な意見は少なく、その期待を反映するかのような幕開けとなりました。
その一方で、今後の相場展開に対するコメントからは、個人投資家それぞれが実に多彩な意見を持っている様子が見えてきます。たとえば、高市政権の政策や円安傾向について、ポジティブに捉えている人もいれば、株価を下落に導くネガティブな材料だと考えている人もいます。
では、20年以上にわたり相場で大きな利益を出し続けているプロトレーダーは、どのように見ているのでしょうか? 株の学校ドットコム講師の窪田剛さんは、次のようにコメントしています。
「日経平均株価の水準が高くなってきたことで、日々マーケットに流れ込む資金が大きくなっています。ついに5万円を突破しましたが、「ここから先は意外と早く10万円に達するだろう」と私は本気で考えています。
なぜなら、日経平均株価は2023年の年初から比べると、2年足らずで約2倍になりました。もし同じ上昇率を続けると、2年後には現在の5万円が10万円になる計算です。つまり、ここからの「プラス1万円」は、これまでの「プラス1万円」よりもずっと早く推移する可能性があるのです。
しかし、株価というのはきれいな右肩上がりで上がるわけではありません。大きく調整(下落)することも想定して、その準備をしておくことが何よりも重要。そうすることで、来たるべきチャンスをつかむことが可能になるのです」
さまざまな意見が入り乱れる株式市場。ここでは、誰かの意見に左右されるのではなく、自分自身の指針となる方針やルールを持つことが何よりも大切になります。
株の学校ドットコムでは、株式投資に取り組もうとするすべての人が、自身にふさわしい指針やルールを見つけ、適切なリスクを取りながら、心穏やかに相場の荒波を乗り越えていけるよう、これからも様々な調査分析および情報発信に努めてまいります。
なお、本調査の詳細は、株の学校ドットコムのウェブマガジン「株の学校トピックス」をご参照ください。










