2026年の株価はどうなる? 干支の相場格言は「午尻下がり」。ついに下降トレンド入りか、それとも…
干支で読む、2026年の株式市場
株式市場には「アノマリー(Anomaly)」と呼ばれる〝法則のようなもの〟がたくさんありますが、日本では、こんな「干支アノマリー」とも言える相場格言が伝えられています。
辰巳天井、午尻下がり、未辛抱、申酉騒ぐ、戌は笑い、亥固まる、子は繁栄、丑はつまずき、寅千里を走り、卯は跳ねる
これによると、辰巳で天井をつけたあとの午年2026年は、ずるずると尻下がり……つまり、下降トレンドに入りやすい一年となるようです。
実際のところ、過去の午年はどうなっているかというと……1950年以降の年間騰落率(前年終値と当年終値の差)の平均値では、十二支の中で唯一、午年だけがマイナスになっています。

ただし、2026年もマイナスになるかどうかは、また別の話。実は午年の中にも、プラス20%以上の好成績を残した年もあります。これまでの午年を振り返って、令和8年の株式市場がどんなものになるのかを思い描いてみましょう。
〈参考〉【特集】干支で読む株式相場
2014年──試されて持ち直した、尻“上”がりの午年
- 年始の始値:16,147.54円
- 年末の終値:17,450.77円 +1,303.23円(+8.06%)

2014年の株式市場は、晴れたり曇ったりを繰り返しながらも、気がつけばしっかりと前へ進んでいた一年でした。
日経平均株価の始値は16,147.54円。4月に消費税が5%から8%に引き上げられ、その反動減が意識されるなどして、一時は13,885.11円まで下落しました。それでも、夏が近づくにつれて円安基調がじわりと進み、株価は次第に持ち直しの色を強めていきます。
そして迎えた秋。10月31日、日銀が追加の金融緩和を発表すると、相場の空気は一変。前年に本格始動した「アベノミクス」が継続されることへの期待も追い風となり、この年の高値となる18,030.83円をつけました。
終値は17,450.77円。年初から比べると+8.06%の上昇です。前半は深く沈み込みながらも、後半にかけてしっかりと巻き返し、「尻下がり」どころか、勢いよく蹴り上げるような展開へ。見事な「尻上がりの午年」でした。
・2014年(平成26年)はこんな年
- 消費税率引き上げ(5%→8%)
- 御嶽山噴火
- ロシアがクリミアを併合
- 映画『アナと雪の女王』公開
- ノーベル物理学賞:赤崎勇、天野浩、中村修二
[新語・流行語大賞]
- 年間大賞……「ダメよ〜ダメダメ」「集団的自衛権」
- トップテン……「ありのままで」(ディズニー映画『アナと雪の女王』の主題歌より)、「カープ女子」、「壁ドン」、「危険ドラッグ」、「ごきげんよう」(NHK連続テレビ小説『花子とアン』より)、「マタハラ」、「妖怪ウォッチ」、「レジェンド」(スキージャンプ・葛西紀明ほか)
[今年の漢字]
- 「税」……消費税が17年ぶりに増税
2002年──底を探し続けた、試練の午年
- 年始の始値:10,631.00円
- 年末の終値: 8,578.95円 -2,052.05円(-19.3%)

2002年の株式市場は、霧の中を手探りで歩いているような、先の見えない一年でした。
日経平均株価の始値は10,631.00円。年明けから春先にかけては買いが入り、6月には12,081.43円まで上昇します。しかしその後は、アメリカ株式市場の軟調や国内企業の不祥事・倒産報道が相次ぎ、相場は次第に下向きへと転じていきました。
夏以降は戻りの力も弱く、秋から年末にかけては下値を探る展開が続きます。10月には8,197.22円まで沈んで、バブル後安値に迫る水準まで売り込まれます。
終値は8,578.95円。年初から比べると-19.3%という下落ぶりです。特に後半は「これぞ、尻下がり」と言いたくなるような右下がり。ただし、本格的な底打ちを迎えるのは、まだ少し先のこと。底を探し続けた、「試練の午年」と呼ぶにふさわしい一年でした。
・2002年(平成14年)はこんな年
- 2002FIFAワールドカップ日韓大会
- 日朝首脳会談、拉致被害者5人が帰国
- 雪印牛肉偽装事件
- ソルトレークシティ冬季五輪
- ノーベル物理学賞:小柴昌俊、化学賞:田中耕一
[新語・流行語大賞]
- 年間大賞……「タマちゃん」(多摩川に現れたアゴヒゲアザラシ)、「W杯」
- トップテン……「貸し剥がし」、『声に出して読みたい日本語』、『真珠夫人』、「ダブル受賞」(ノーベル賞)、「内部告発」、「ベッカム様」、「ムネオハウス」、「拉致」
[今年の漢字]
- 「帰」……北朝鮮に拉致された日本人5人が帰国
1990年──バブルが弾けた、歴史的な午年
- 年始の始値:38,921.65円
- 年末の終値:23,848.71円 -15,072.94円(-38.7%)

1990年の株式市場は、高く積み上げた積み木が一気に崩れ落ちるような、激しい転換点の一年でした。
日経平均株価の始値は38,921.65円。前年の大納会で史上最高値をつけた勢いそのままにスタートしたはずが、そこがこの年の高値となりました。早々から上値は重く、春先にかけてじわりじわりと下げに転じていきます。
いったんは持ち直したかのようにも見えますが、金融引き締めの影響や、不動産・株式市場に広がる過熱感への警戒が重なり、夏以降、下落の流れは次第に加速。秋には2万円を割り込む19,781.70円まで下落します。バブル崩壊が、誰の目にも明らかになった瞬間でした。
終値は23,848.71円。年初からの下落率は-38.7%に達しました。チャートは見事なまでの右下がりで、「尻下がり」というよりもまるで「滑り台」のよう。バブルが音を立てて崩れた1990年相場。市場全体が大きな節目を迎えた、まさに「歴史的な午年」でした。
・1990年(平成2年)はこんな年
- バブル崩壊
- 東西ドイツ統一
- 湾岸戦争勃発
- 「スーパーファミコン」発売開始
- 「ちびまる子ちゃん」放送開始
[新語・流行語大賞]
- 新語部門……金賞「ファジィ」、銀賞「ブッシュホン」、銅賞「オヤジギャル」、表現賞「アッシーくん」
- 流行語部門……金賞『ちびまる子ちゃん』、銀賞「バブル経済」、銅賞「一番搾り」「パスポートサイズ」、大衆賞『愛される理由』
1978年──意外と強かった、粘りの午年
- 年始の始値:4,867.91円
- 年末の終値:6,001.85円 +1,133.94円(+23.3%)

1978年の株式市場は、向かい風の中でも一歩ずつ前へ進む旅人のように、じわりと力強さを見せた一年でした。
日経平均株価の始値は4,867.91円。急速な円高が進んだ年でしたが、相場は意外なほど底堅く、年初から順調な上昇を見せます。秋以降も大きく崩れることはなく、12月に入って年間高値の6,097.26円に。
終値は6,001.85円で、年初からの上昇率は+23.3%。「午尻下がり」のアノマリーを軽やかに裏切り、きれいな右肩上がりのチャートとなりました。逆風の中でよくがんばった1978年相場は、しっかりと実を結んだ「粘りの午年」と言えます。
・1978年(昭和53年)はこんな年
- 成田国際空港(新東京国際空港)開港
- 日中平和友好条約調印
- 植村直巳が北極点単独到達に成功
- 宮城県沖地震
- キャンディーズ解散
- 「銀河鉄道999」「未来少年コナン」放映開始
1966年──景気は強いのに、ちぐはぐな午年
- 年始の始値:1,430.13円
- 年末の終値:1,452.10円 +21.97円(+1.54%)

1966年の株式市場は、景気の追い風を受けて走り出したはずなのに、途中で何度もつまずきながら進んでいくような一年でした。
日経平均株価の始値は1,430.13円。「いざなぎ景気」へと突入した好環境の中で、4月に1,588.73円まで上値を伸ばします。しかし、夏を迎える頃には様子が一変。その下落傾向は12月まで続き、1,364.34円の安値をつけて、前半の上昇分をすべて吐き出すこととなりました。
終値は1,452.10円。年初との比較では+1.53%で、かろうじて上げて終えました。数字だけを見れば辛勝ですが、景気と株価がどうにもかみ合わない、そんな「ちぐはぐな午年」と言えるでしょう。
・1966年(昭和41年)はこんな年
- 日本の総人口が1億人を突破
- 全日空機羽田沖墜落事故
- ビートルズ来日
- 「敬老の日」「体育の日」制定
- ソ連の無人探査機が史上初の月面着陸に成功
- 中国で文化大革命が始まる
令和8年の馬とともに
こうして見てみると、たしかに午年の株式市場には、目には見えない暗雲が漂っているようにも思えます。ただ、やはりバブル崩壊の1990年に記録したマイナス38%超のインパクトは大きく、それが平均騰落率の足を引っ張っている側面はありそうです。
日経平均株価は2024年に40,000円、2025年に50,000円と、次々に最高値を更新。まさに「辰巳天井」を地で行くかのような上昇ぶりでした。そのため、「そろそろ調整するだろう」という声も多く聞かれるようになっています。
「このまま続いてほしい……」という期待と、「このまま続くわけがない……」という不安が入り交じる、そんな年末年始。どちらに転んでも、株式市場は続いていきます。令和8年の馬はどんな走りを見せてくれるのか。万一に備えつつも、期待を抱いて大発会を迎えましょう。













