チャートで振り返る2018年 平成最後のイヌは笑ったのか?
日経平均株価が27年ぶりの高値を更新したものの、年末にかけて大きく下がってしまった2018年。一年を通して見た株価はどうだったのでしょうか。代表的な指数のチャートで2018年を振り返ります。
干支と株価の不思議な関係
日本には、干支と株価の関係を示唆するこんな相場格言があります。
辰巳(たつみ)天井、午(うま)尻下がり、未(ひつじ)辛抱、申酉(さるとり)騒ぐ、戌(いぬ)は笑い、亥(い)固まる、子(ね)は繁栄、丑(うし)はつまずき、寅(とら)千里を走り、卯(うさぎ)は跳ねる
これが文字どおりに当てはまるなら、戌年だった2018年は「投資家がニコニコ笑顔になる一年」になるはずでしたが……
(過去の戌年の検証結果はこちらから:戌年は投資家が笑う? いろいろあった過去の戌年をプレイバック)
2018年の日経平均株価
「日経平均株価(Nikkei225)」とは
東京証券取引所1部(東証1部)に上場している中から225銘柄を選び、その平均株価を表す指数。構成銘柄は時価総額などによって適宜入れ替えられている。現在の形になったのは1985年5月から。ダウ・ジョーンズ方式を採用しているため増資による株数の増加が修正され、長期の変動を知ることができる。
[2018年の日経平均株価]
- 始値:23,073.73円
- 高値:24,448.07円(10/2)
- 安値:18,948.58円(12/26)
- 終値:20014.77円(対始値:−3,058.96円)
2018年10月、バブル以来、実に27年ぶりの最高値を更新。だが、その後は米中貿易戦争などの影響を受けて下落に転じ、12月26日には最安値の18,948.58円をつけた。
2018年のTOPIX
「TOPIX(東証株価指数)」とは
東京証券取引所1部(東証1部)上場の全銘柄の時価総額(株価×発行済み株式数)の動きを指数化したもの。1968年1月4日を100として指数で表す。全銘柄の株価を合計した数値であり、日々の市場全体の動きを把握することができる。
[2018年のTOPIX]
- 始値:1,841.20
- 高値:1,911.31(1/23)
- 安値:1,408.89(12/26)
- 終値:1,494.09(対始値:−347.11)
2018年のJPX日経400
「JPX日経400(JPX日経インデックス400)」とは
東証1部、2部にマザーズやジャスダックの上場企業もあわせて、グローバルな投資基準に求められる諸要件を満たした「投資者にとって投資魅力の高い会社」で構成される新しい株価指数。
[2018年のJPX日経インデックス400]
- 始値:16,289.58
- 高値:16,940.79(1/23)
- 安値:12,512.40(12/26)
- 終値:13,253.37(対始値:−3,036.21)
2018年の東証2部指数
「東証2部指数」とは
東京証券取引所第二部(東証2部)に上場している全銘柄の時価総額を動きを指数化したもの。1968年1月4日を100として指数で表す。
[2018年の東証2部指数]
- 始値:7,359.90ポイント
- 高値:7,754.51ポイント(1/23)
- 安値:5,821.81ポイント(12/25)
- 終値:6,233.61ポイント(対始値:−1,126.29)
2018年のマザーズ指数
「マザーズ指数(東証マザーズ指数)」とは
東証マザーズ上場の全銘柄を対象とする株価指数。日経平均株価やTOPIXなどの株価指数に比べてボラティリティが高くなることが多いと言われる。
[2018年の東証マザーズ指数]
- 始値:1,247.36ポイント
- 高値:1,367.86ポイント(1/24)
- 安値:749.18ポイント(12/25)
- 終値:812.32ポイント(対始値:−435.04)
2018年のジャスダック平均
「ジャスダック平均(日経ジャスダック平均株価)」とは
ジャスダック上場全銘柄の単純平均をダウ平均株価の算出方法を基に計算した株価指数。
[2018年の日経ジャスダック平均株価]
- 始値:3,974.29ポイント
- 高値:4,317.21ポイント(1/19)
- 安値:3,035.47ポイント(12/25)
- 終値:3,210.13ポイント(対始値:−764.16)
2018円のドル円相場
[2018年のドル円相場]
- 始値:112.47円
- 高値:114.55円(10/4)
- 安値:104.64円(3/26)
- 終値:110.53円
相場格言によると「亥(い)固まる」そうですが……。さて、2019年はどんな年になるでしょうか。