2026年の株価はどうなる? 干支の相場格言は「午尻下がり」。ついに下降トレンド入りか、それとも…

かぶまど編集部
2026年1月1日 12時00分

干支で読む、2026年の株式市場

株式市場には「アノマリー(Anomaly)」と呼ばれる〝法則のようなもの〟がたくさんありますが、日本では、こんな「干支アノマリー」とも言える相場格言が伝えられています。

辰巳たつみ天井、うま尻下がりひつじ辛抱、申酉さるとり騒ぐ、いぬは笑い、固まる、は繁栄、うしはつまずき、とら千里を走り、うさぎは跳ねる

これによると、辰巳で天井をつけたあとの午年2026年は、ずるずると尻下がり……つまり、下降トレンドに入りやすい一年となるようです。

実際のところ、過去の午年はどうなっているかというと……1950年以降の年間騰落率(前年終値と当年終値の差)の平均値では、十二支の中で唯一、午年だけがマイナスになっています。

ただし、2026年もマイナスになるかどうかは、また別の話。実は午年の中にも、プラス20%以上の好成績を残した年もあります。これまでの午年を振り返って、令和8年の株式市場がどんなものになるのかを思い描いてみましょう。

〈参考〉【特集】干支で読む株式相場

2014年──試されて持ち直した、尻“上”がりの午年

  • 年始の始値:16,147.54円
  • 年末の終値:17,450.77円  +1,303.23円(+8.06%)

2014年の株式市場は、晴れたり曇ったりを繰り返しながらも、気がつけばしっかりと前へ進んでいた一年でした。

日経平均株価の始値は16,147.54円。4月に消費税が5%から8%に引き上げられ、その反動減が意識されるなどして、一時は13,885.11円まで下落しました。それでも、夏が近づくにつれて円安基調がじわりと進み、株価は次第に持ち直しの色を強めていきます。

そして迎えた秋。10月31日、日銀が追加の金融緩和を発表すると、相場の空気は一変。前年に本格始動した「アベノミクス」が継続されることへの期待も追い風となり、この年の高値となる18,030.83円をつけました。

終値は17,450.77円。年初から比べると+8.06%の上昇です。前半は深く沈み込みながらも、後半にかけてしっかりと巻き返し、「尻下がり」どころか、勢いよく蹴り上げるような展開へ。見事な「尻上がりの午年」でした。

・2014年(平成26年)はこんな年

  • 消費税率引き上げ(5%→8%)
  • 御嶽山噴火
  • ロシアがクリミアを併合
  • 映画『アナと雪の女王』公開
  • ノーベル物理学賞:赤崎勇、天野浩、中村修二
[新語・流行語大賞]
  • 年間大賞……「ダメよ〜ダメダメ」「集団的自衛権」
  • トップテン……「ありのままで」(ディズニー映画『アナと雪の女王』の主題歌より)、「カープ女子」、「壁ドン」、「危険ドラッグ」、「ごきげんよう」(NHK連続テレビ小説『花子とアン』より)、「マタハラ」、「妖怪ウォッチ」、「レジェンド」(スキージャンプ・葛西紀明ほか)
[今年の漢字]
  • 「税」……消費税が17年ぶりに増税

2002年──底を探し続けた、試練の午年

  • 年始の始値:10,631.00円
  • 年末の終値: 8,578.95円  -2,052.05円(-19.3%)

2002年の株式市場は、霧の中を手探りで歩いているような、先の見えない一年でした。

日経平均株価の始値は10,631.00円。年明けから春先にかけては買いが入り、6月には12,081.43円まで上昇します。しかしその後は、アメリカ株式市場の軟調や国内企業の不祥事・倒産報道が相次ぎ、相場は次第に下向きへと転じていきました。

夏以降は戻りの力も弱く、秋から年末にかけては下値を探る展開が続きます。10月には8,197.22円まで沈んで、バブル後安値に迫る水準まで売り込まれます。

終値は8,578.95円。年初から比べると-19.3%という下落ぶりです。特に後半は「これぞ、尻下がり」と言いたくなるような右下がり。ただし、本格的な底打ちを迎えるのは、まだ少し先のこと。底を探し続けた、「試練の午年」と呼ぶにふさわしい一年でした。

・2002年(平成14年)はこんな年

  • 2002FIFAワールドカップ日韓大会
  • 日朝首脳会談、拉致被害者5人が帰国
  • 雪印牛肉偽装事件
  • ソルトレークシティ冬季五輪
  • ノーベル物理学賞:小柴昌俊、化学賞:田中耕一
[新語・流行語大賞]
  • 年間大賞……「タマちゃん」(多摩川に現れたアゴヒゲアザラシ)、「W杯」
  • トップテン……「貸し剥がし」、『声に出して読みたい日本語』、『真珠夫人』、「ダブル受賞」(ノーベル賞)、「内部告発」、「ベッカム様」、「ムネオハウス」、「拉致」
[今年の漢字]
  • 「帰」……北朝鮮に拉致された日本人5人が帰国

1990年──バブルが弾けた、歴史的な午年

  • 年始の始値:38,921.65円
  • 年末の終値:23,848.71円  -15,072.94円(-38.7%)

1990年の株式市場は、高く積み上げた積み木が一気に崩れ落ちるような、激しい転換点の一年でした。

日経平均株価の始値は38,921.65円。前年の大納会で史上最高値をつけた勢いそのままにスタートしたはずが、そこがこの年の高値となりました。早々から上値は重く、春先にかけてじわりじわりと下げに転じていきます。

いったんは持ち直したかのようにも見えますが、金融引き締めの影響や、不動産・株式市場に広がる過熱感への警戒が重なり、夏以降、下落の流れは次第に加速。秋には2万円を割り込む19,781.70円まで下落します。バブル崩壊が、誰の目にも明らかになった瞬間でした。

終値は23,848.71円。年初からの下落率は-38.7%に達しました。チャートは見事なまでの右下がりで、「尻下がり」というよりもまるで「滑り台」のよう。バブルが音を立てて崩れた1990年相場。市場全体が大きな節目を迎えた、まさに「歴史的な午年」でした。

・1990年(平成2年)はこんな年

  • バブル崩壊
  • 東西ドイツ統一
  • 湾岸戦争勃発
  • 「スーパーファミコン」発売開始
  • 「ちびまる子ちゃん」放送開始
[新語・流行語大賞]
  • 新語部門……金賞「ファジィ」、銀賞「ブッシュホン」、銅賞「オヤジギャル」、表現賞「アッシーくん」
  • 流行語部門……金賞『ちびまる子ちゃん』、銀賞「バブル経済」、銅賞「一番搾り」「パスポートサイズ」、大衆賞『愛される理由』

1978年──意外と強かった、粘りの午年

  • 年始の始値:4,867.91円
  • 年末の終値:6,001.85円  +1,133.94円(+23.3%)

1978年の株式市場は、向かい風の中でも一歩ずつ前へ進む旅人のように、じわりと力強さを見せた一年でした。

日経平均株価の始値は4,867.91円。急速な円高が進んだ年でしたが、相場は意外なほど底堅く、年初から順調な上昇を見せます。秋以降も大きく崩れることはなく、12月に入って年間高値の6,097.26円に。

終値は6,001.85円で、年初からの上昇率は+23.3%。「午尻下がり」のアノマリーを軽やかに裏切り、きれいな右肩上がりのチャートとなりました。逆風の中でよくがんばった1978年相場は、しっかりと実を結んだ「粘りの午年」と言えます。

・1978年(昭和53年)はこんな年

  • 成田国際空港(新東京国際空港)開港
  • 日中平和友好条約調印
  • 植村直巳が北極点単独到達に成功
  • 宮城県沖地震
  • キャンディーズ解散
  • 「銀河鉄道999」「未来少年コナン」放映開始

1966年──景気は強いのに、ちぐはぐな午年

  • 年始の始値:1,430.13円
  • 年末の終値:1,452.10円  +21.97円(+1.54%)

1966年の株式市場は、景気の追い風を受けて走り出したはずなのに、途中で何度もつまずきながら進んでいくような一年でした。

日経平均株価の始値は1,430.13円。「いざなぎ景気」へと突入した好環境の中で、4月に1,588.73円まで上値を伸ばします。しかし、夏を迎える頃には様子が一変。その下落傾向は12月まで続き、1,364.34円の安値をつけて、前半の上昇分をすべて吐き出すこととなりました。

終値は1,452.10円。年初との比較では+1.53%で、かろうじて上げて終えました。数字だけを見れば辛勝ですが、景気と株価がどうにもかみ合わない、そんな「ちぐはぐな午年」と言えるでしょう。

・1966年(昭和41年)はこんな年

  • 日本の総人口が1億人を突破
  • 全日空機羽田沖墜落事故
  • ビートルズ来日
  • 「敬老の日」「体育の日」制定
  • ソ連の無人探査機が史上初の月面着陸に成功
  • 中国で文化大革命が始まる

令和8年の馬とともに

こうして見てみると、たしかに午年の株式市場には、目には見えない暗雲が漂っているようにも思えます。ただ、やはりバブル崩壊の1990年に記録したマイナス38%超のインパクトは大きく、それが平均騰落率の足を引っ張っている側面はありそうです。

日経平均株価は2024年に40,000円、2025年に50,000円と、次々に最高値を更新。まさに「辰巳天井」を地で行くかのような上昇ぶりでした。そのため、「そろそろ調整するだろう」という声も多く聞かれるようになっています。

「このまま続いてほしい……」という期待と、「このまま続くわけがない……」という不安が入り交じる、そんな年末年始。どちらに転んでも、株式市場は続いていきます。令和8年の馬はどんな走りを見せてくれるのか。万一に備えつつも、期待を抱いて大発会を迎えましょう。

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[執筆者]かぶまど編集部
かぶまど編集部
無防備なまま株式市場に参加して大切なお金をなくしてしまう人をひとりでも減らしたい──そんな思いから、未来の株価や相場を予測するのではなく、過去の事例やデータといった「普遍的な事実」に焦点を当てた記事を発信します。同時に、株初心者の方や、これから株を本気で始めようとしている方にもわかりやすい解説を心がけています。
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