株で安定して稼げるようになるための「正しい負け方」とは?

株の学校ドットコム 2020/01/27

稼ぐための負け方を知っていますか?

雑誌や書籍などで「1年で〇億を稼いだ!」というフレーズを見かけると、一体どんな手法を使ったのか気になる人も多いでしょう。手法が相場に見事にハマれば、短期間のうちに〝億り人〟になることも夢ではありません。

しかしながら、ものすごい勝率で勝ち続けていたトレーダーが、たった1回の負けで全てを失い、静かに相場を後にする……という悲劇もよく起こっています。また、しばらく勝ちが続いた人ほど、小さな負けでも受け入れることができず、含み損を抱えたまま放置して〝塩漬け〟にしてしまいがちです。

一方で、10年以上にわたって毎年のように数千万円、数億円といった金額を安定して稼ぎ続けているプロトレーダーもいます。

その違いは何なのでしょうか? 一時的には勝てても、たった1回か2回の失敗で大きな損失を出し、退場させられてしまう人と、安定して稼ぎ続け、小さな資金から始めても億単位の利益を出せるようになる人との大きな違い──

それは「負け方」です。

安定的に稼ぎ続けるトレーダーは、圧倒的に負け方が上手いです。そして、ほとんどのトレーダーが勝てないのは「正しい負け方」を知らないからなのです。もし、いまトレードで利益を出せていないとすれば、その原因は、勝ち方ではなく負け方にあるかもしれません。

いかに「正しく」損するか

あなたは株の売買をするときに何を考えますか?

もちろん、儲けることを考えているでしょう。このトレードで10万円稼ぐ! とか、今月こそ100万円稼ぎたい! などなど、すべて儲けることばかりで、負けること、つまり、買った株が下がったり、空売りした株が上昇してしまった際のことを考えていないのではないでしょうか。

プロでも全トレードで勝つことはできない

そもそも、「負けたくない」「損をしたくない」と思いばかりが募って、全てのトレードで勝とうとしていませんか?

しかし残念ながら、全てのトレードで勝つことは、プロのトレーダーでも不可能です。買いでエントリーした銘柄の株価が下がることは、実は結構よくあることです。当然、そのトレード結果はマイナスになります。つまり、負け。それが現実なのです。

全てのトレードで損をしたくないと思っていると、想定に反して下落したときも「たぶん一時的なもの。そのうち戻るだろうから、戻ったら売ろう」と考えてしまいがちです。そして、たまたまプラスマイナスゼロ付近か若干プラスまで戻って、うまく手仕舞いできることもあるでしょう。

問題は、そうならなかったときです。

「戻ったら売ろう」と思っているうちに、さらにマイナスが大きくなってしまう。「このまま下がり続けることはないはず。少し戻したところで売ろう」と考えていたら、さらに大幅に下げる。気づいたときには、資金の半分近くまで損失が膨らんでいた……

これは決して大げさな喩えではありません。「正しい負け方」を身につけてないかぎり、誰にでも起こりうる悲劇です。

「トータルで勝つ」ために「小さく負ける」

安定的に稼ぎ続けるプロのトレーダーは、トレードの勝率を上げることではなく、「トータルで勝つ」ことを強く意識しています。

「トータルで勝つ」とは、1年または半年、あるいは1か月という一定の期間で、最終的に目標とする利益を出すということ。つまり、勝率や1回1回の勝ち負けではなく、最終的な利益を意識してトレードをするのです。そうしてトータルで勝つために重要なのが「正しい負け方」です。

「正しい負け方」とは、言い換えれば、小さく負けるということ。

実は、どんなに稼いでいるプロのトレーダーでも、実際のトレードでは、勝つ回数よりも負けて損をする回数のほうが多いのです。だからこそ、1回あたりの負けの金額を小さく抑えることで、手がけたトレードの7割がロスカット(損切り)になってもいいと割り切るのです。

これが、トレードで安定して稼ぐための重要なポイントです。トレードが上手いか下手かの差は、株価が想定と反対に動いたときの負け方(ロスカット)の差だと言ってもいいでしょう。

小さく負けるからこそ次のチャンスがある

小さく負けることを徹底するからこそ、ライブドアショックやリーマンショック、あるいは東日本大震災といった予測不能の暴落が起きたときでも、多くのトレーダーが大きな損失を出して退場していったそばで、損を最小限に食い止めることができたトレーダーがいるのです。

損を小さく抑えることができれば、次の機会に挽回できます。株式市場は本来、稼げるチャンスにあふれています。それにもかかわらず、目先の1回の勝ち負けにこだわって大きな損失を出してしまうのは、自らチャンスをふいにする行為です。

また、株を塩漬けにして資金を眠らせておくのも、大きな損をしているのと同じことです。なぜなら、その資金を眠らせている間に、稼げるチャンスが何度もあるからです。資金を眠らせることは、その期間に稼げたはずの大きな利益を失っていることなのです。

株式トレードでは、利益をコツコツと積み上げることが重要です。利益は、取引回数に比例して増えていきます。だからこそ、損失を小さく抑えて大切な資金を失わないようにすると同時に、塩漬けでトレード機会を失ってしまわないことが、安定して大きく稼ぎ続けるコツです。

資金も時間も大切に

株式トレードで安定して大きく稼いでいきたいのであれば、1回1回のトレードで勝つことにこだわるのではなく、「トータルで勝つ」ということを意識してください。

そもそもトレードでは、勝つことよりも負けることのほうが多いもの。プロですら負けのほうが多いのだと常に頭に置いておけば、負けることへの抵抗感も和らぐのではないでしょうか。

1回あたりの負けを小さく限定することで大きな損失がなくなれば、トレード自体が安定するのはもちろんのこと、「資金が足りなくてトレードできない」という時間的損失もなくなります。トレードの機会が増え、結果的に、利益が増えていくことにもつながることでしょう。

プロトレーダーの損切りの極意

小さく負けるのが大切だとわかっても、どれくらい「小さく」すればいいのかは難しいところです。一般的に、「マイナスが〇円になったら」「資金の〇%まで」といった方法が使われますが、ここを間違って資金を大きく減らしてしまったら元も子もありません。

勝ち続けているプロトレーダーは、どんな損切りルールを使っているのか。株の学校ドットコムの講師・窪田剛が実際に使っているルールを、書籍『株の学校』で紹介しています。いまいちわかりにくいロスカットの考え方を、図や事例を交えてわかりやすく説明していますので、ぜひ参考にしてください。

株の学校ドットコム
2005年設立の無料オンライン株式スクール。短期の売買を繰り返す「トレード」を生かして、自分自身の力で継続的に稼ぎ続けるための知恵とスキルを提供する。現役トレーダーの講師による、あくまで本質にこだわった講義が、15年以上にわたり多くの支持を集めている株式トレード教育の老舗。受講者数は68万人を超え、同種のサービスとして日本一の規模を誇る。講師の著書に『株の学校』『株の学校 超入門』(著者・窪田 剛)などがある。公式サイト:株の学校ドットコム
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