あの大型株が一気に下落! それでもプロが今後を楽しみにする銘柄とは

株の学校ドットコム 2021/04/02

3月相場を振り返って

3月のトピックは、「日銀、ユニクロ買うのやめたってよ」です。

これまで日銀は日経平均型ETFを買い支えていましたが、2021年3月の政策変更によって、「個別銘柄に偏った影響が出ないようにする」ために、今後はTOPIX型のみを買い支えていくことになりました。

その結果、日経平均株価に対する寄与度が大きかった「ユニクロ」ことファーストリテイリング<9983>やソフトバンクグループ<9984>への買いが減るということで大きく売られ、代わりにTOPIXが大きく上昇した3月となりました。

  • 日経平均株価:28,966円 → 29,178(+0.73%)
  • TOPIX:1,864ポイント → 1,954ポイント(+4.83%)
  • マザーズ指数:1,214ポイント → 1,203ポイント(−0.91%)

・2021年3月の日経平均株価

・2021年3月のTOPIX

3月相場で上がった株・下がった株

2月末に大きく下落した株価は、3月はなんとか持ちこたえ、今後が楽しみな展開になってきました。素晴らしい新年度となるように、しっかり振り返っていきましょう。売買代金値上がり率値下がり率のランキングで、2021年3月の相場を振り返ります(データ提供:CMBトレード塾)。

・2021年3月の売買代金トップ20

順位 証券コード 銘柄 売買代金
1 9984 ソフトバンクグループ 3.18兆円
2 9983 ファーストリテイリング 1.82兆円
3 8306 三菱UFJフィナンシャル・グループ 1.4兆円
4 7974 任天堂 1.37兆円
5 7203 トヨタ自動車 1.35兆円
6 6758 ソニーグループ 1.17兆円
7 8035 東京エレクトロン 1.11兆円
8 6861 キーエンス 9210億円
9 8316 三井住友フィナンシャルグループ 8947億円
10 4502 武田薬品工業 7158億円
11 4755 楽天グループ 7133億円
12 6594 日本電産 6973億円
13 8698 マネックスグループ 6126億円
14 6981 村田製作所 6117億円
15 2413 エムスリー 5817億円
16 6920 レーザーテック 5723億円
17 6954 ファナック 5189億円
18 6098 リクルートホールディングス 4802億円
19 4063 信越化学工業 4712億円
20 9433 KDDI 4535億円

・2021年3月の値上がり率トップ20

順位 証券コード 銘柄 値上がり率
1 8039 築地魚市場 +103.0%
2 7695 交換できるくん +100.6%
3 6839 船井電機 +96.7%
4 7078 INCLUSIVE +95.5%
5 4777 ガーラ +86.1%
6 3976 シャノン +79.8%
7 4512 わかもと製薬 +76.1%
8 4934 プレミアアンチエイジング +69.0%
9 3180 ビューティガレージ +66.5%
10 3377 バイク王&カンパニー +58.3%
11 4124 大阪油化工業 +55.3%
12 3540 歯愛メディカル +53.4%
13 2351 ASJ +53.3%
14 3912 モバイルファクトリー +51.5%
15 6239 ナガオカ +49.7%
16 4425 Kudan +46.8%
17 6664 オプトエレクトロニクス +46.6%
18 7519 五洋インテックス +46.1%
19 6184 鎌倉新書 +45.0%
20 9827 リリカラ +44.0%

・2021年3月の値下がり率トップ20

順位 証券コード 銘柄 値下がり率
1 9318 アジア開発キャピタル −57.1%
2 4496 コマースOneホールディングス −55.8%
3 3042 セキュアヴェイル −42.7%
4 4696 ワタベウェディング −40.9%
5 8798 アドバンスクリエイト −39.0%
6 4174 アピリッツ −32.2%
7 4173 WACUL −29.3%
8 4175 coly −28.8%
9 6195 ホープ −28.7%
10 3926 オープンドア −25.5%
11 4477 BASE −25.0%
12 6561 HANATOUR JAPAN −23.7%
13 6577 ベストワンドットコム −23.1%
14 8918 ランド −23.0%
15 4449 ギフティ −22.5%
16 9271 和心 −22.1%
17 3995 SKIYAKI −21.4%
18 2743 ピクセルカンパニーズ −21.3%
19 6172 メタップス −20.8%
20 3751 日本アジアグループ −20.4%

気になる銘柄をピックアップ

この中から、気になる銘柄をピックアップしてみます。

・売買代金1位:ソフトバンクグループ<9984>
・売買代金2位:ファーストリテイリング<9983>

上にも書いた通り、日銀の方針が変わったことによって、日経平均株価への寄与度の大きかった銘柄には売り圧力がかかり、業績等にかかわらず売られる展開となりました。

株は、業績がどんなに良くても売られることがよくあります。株を始めたばかりの人はよく「なんで、こんなに良い会社なのに、こんなに下がるんだ!」と感じることが多いでしょう。良い会社でも株価は下がります。しっかり覚えておいてほしいと思います。

・売買代金7位:東京エレクトロン<8035>
・売買代金16位:レーザーテック<6920>
・売買代金19位:信越化学工業<4063>

(圏外)売買代金51位:ルネサスエレクトロニクス<6723>

3月後半にルネサスの工場で起きた火災によって、半導体の供給が滞ることになりました。その結果、主に自動車が作れないということが大きなニュースになりました。

これが意味するところは、「半導体超大事」です。

パソコンだけでなく、世界中で増えているデータ、サーバー、加熱するビットコイン等の仮想通貨にも半導体は必要です。そして、車のような身の回りの製品にも多く使われています。

半導体関連銘柄はマーケットでは数年間から注目されていますが、まだまだ注目が続くと思われます。絶対に見ておくようにしてください。きっと儲かる……かもしれません!

・売買代金11位:楽天<4755>

こちらもBIGニュースによって注目が集まりました。日本郵政<6178>と資本提携することで、日本中の郵便局で楽天モバイルを営業できる、楽天経済圏に郵便局を取り込むのだ!という思惑で大きく上昇しました。

トラブル続きの楽天モバイルにテクノロジーに疎い郵便局では失敗しか見えない……という意見もあれば、長期的に見て素晴らしいディールだ!という意見もあります。結果はまだまだ先になりますが、注目していきたいと思います(2021年4月1日付で社名が「楽天グループ」に変更)。

・値下がり率4位:ワタベウェディング<4696>

新型コロナウイルスの影響が深刻な業界はいくつかありますが、ウエディング業界も相当大きなダメージを受けています。

そんな中、同社は私的整理という形で、興和(「バンテリン」や「キャベジン」など医薬品が主力で、ホテル運営も/非上場)が20億円を出資し、完全子会社して再建していくことを決定しました。それに伴って、2021年6月28日を持って同銘柄は上場廃止となります。

ほぼ日本全域で緊急事態宣言は解除されましたが(4月1日時点)、今後もこのように上場廃止になる案件は増える可能性があります。株価が安いままだからと言って安易に手を出すようなことはしないようにしましょう。

新年度の相場は一体どうなる?

2月最終日に急落した日経平均株価。一時はそのまま大きく下落するのではないかとも思われましたが、意外にも強く、3月はほぼ横ばい推移で調整しました。また、TOPIXに関しては日銀の思惑もあって大きく上昇しました。

緊急事態宣言は解除され、世界ではワクチン接種も進み、徐々にではありますが、海外への渡航も解禁されつつあります。また、東京オリンピックの開催も決定され、聖火リレーも始まりました。マーケットにおいても、金利の上昇や円安が目立つようになってきています。

新年度に入り、コロナの影響が薄れつつあるように感じつつも、ワタベウェディングのようなニュースもあります。しっかりと気を引き締めながら、大きな波に乗れるように、今のうちから準備をしておきましょう。

(株の学校ドットコム講師・窪田 剛

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2005年設立の無料オンライン株式スクール。短期の売買を繰り返す「トレード」を生かして、自分自身の力で継続的に稼ぎ続けるための知恵とスキルを提供する。現役トレーダーの講師による、あくまで本質にこだわった講義が、15年以上にわたり多くの支持を集めている株式トレード教育の老舗。受講者数は68万人を超え、同種のサービスとして日本一の規模を誇る。講師の著書に『株の学校』『株の学校 超入門』(著者・窪田 剛)などがある。公式サイト:株の学校ドットコム
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