新首相誕生で株価はどうなる? いまこそプロが注目する銘柄とは

株の学校ドットコム
2021年10月1日 8時00分

9月相場を振り返って

怒濤の9月相場が終わりました。

9月3日に菅義偉首相が辞任を発表してから大きく上昇するも、後半に失速。29日には次の内閣総理大臣となる岸田文雄・自民党新総裁が誕生しましたが、翌日も下落して、2日続けての陰線で月末を迎えました。

それでも日経平均株価は月間で約5%の上昇となり、大きな動きを見せました。調整を挟みつつも、今後に向けて大きな相場が始まる予感の残る9月だったと思います。

8月終値 9月終値 騰落率
日経平均株価 28,089円 29,452円 +4.85%
TOPIX 1,960ポイント 2,030ポイント +3.57%
マザーズ指数 1,135ポイント 1,127ポイント −0.70%

9月相場で上がった株・下がった株

そんな2021年9月の相場を売買代金と値上がり率・値下がり率のランキングで振り返ってみたいと思います(データ提供:CMBトレード塾

・2021年9月の売買代金トップ20

順位 証券コード 銘柄 売買代金
1 9984 ソフトバンクグループ 2.96兆円
2 6920 レーザーテック 2.34兆円
3 9101 日本郵船 2.18兆円
4 6861 キーエンス 1.26兆円
5 9104 商船三井 1.21兆円
6 7203 トヨタ自動車 1.19兆円
7 9107 川崎汽船 1.17兆円
8 7974 任天堂 1.1兆円
9 8035 東京エレクトロン 1.1兆円
10 9983 ファーストリテイリング 9674億円
11 6758 ソニーグループ 9632億円
12 8306 三菱UFJフィナンシャル・グループ 9124億円
13 6981 村田製作所 8314億円
14 9021 西日本旅客鉄道 6916億円
15 8316 三井住友フィナンシャルグループ 6879億円
16 6098 リクルートホールディングス 5983億円
17 4063 信越化学工業 5782億円
18 6367 ダイキン工業 5560億円
19 5411 ジェイ エフ イー ホールディングス 5271億円
20 5401 日本製鉄 4971億円

・2021年9月の値上がり率トップ20

順位 証券コード 銘柄 値上がり率
1 1783 アジアゲートホールディングス +112.5%
2 8103 明和産業 +100.6%
3 7021 ニッチツ +90.9%
4 7050 フロンティアインターナショナル +90.0%
5 3936 グローバルウェイ +84.2%
6 3996 サインポスト +73.5%
7 6898 トミタ電機 +72.5%
8 4051 GMOフィナンシャルゲート +68.4%
9 2983 アールプランナー +65.7%
10 4169 ENECHANGE +65.4%
11 7298 八千代工業 +63.7%
12 8260 井筒屋 +62.3%
13 2424 ブラス +53.2%
14 7063 Birdman +51.8%
15 6191 エアトリ +49.9%
16 3346 21LADY +49.3%
17 9271 和心 +47.5%
18 6335 東京機械製作所 +44.9%
19 3458 シーアールイー +44.9%
20 3843 フリービット +44.8%

・2021年9月の値下がり率トップ20

順位 証券コード 銘柄 値下がり率
1 3491 GA technologies −47.2%
2 3133 海帆 −40.0%
3 9360 鈴与シンワート −34.2%
4 7034 プロレド・パートナーズ −33.7%
5 6620 宮越ホールディングス −31.7%
6 3031 ラクーンホールディングス −30.5%
7 9818 大丸エナウィン −30.3%
8 6173 アクアライン −29.3%
9 6205 OKK −28.2%
10 4584 キッズウェル・バイオ −27.9%
11 2978 ツクルバ −27.8%
12 3071 ストリーム −27.6%
13 7697 REXT −27.5%
14 9073 京極運輸商事 −26.5%
15 4446 Link−U −25.1%
16 3320 クロスプラス −25.1%
17 4177 i−plug −24.7%
18 4427 EduLab −24.0%
19 7379 サーキュレーション −22.0%
20 7527 システムソフト −21.6%

9月相場でプロが気になる銘柄

そんな9月相場で気になった銘柄をピックアップしてみます。

・半導体関連

【売買代金ランキング】
  • 2位:レーザーテック<6920>……2.3兆円
  • 9位:東京エレクトロン<8035>……1.1兆円

8月後半から大きく上昇した日経平均株価を牽引した半導体関連の大型銘柄ですが、9月末にかけて失速。9月に上昇した分はほとんど帳消しになってしまい、チャート的にも「終わった」形となりました。

とはいえ、ファンダメンタルズが強く、成長している業界ではあるため、将来的には株価水準は切り上がっていく可能性はあります。ただ、ここから高値を更新していくには、しばらくの間、調整が必要になってくると思います。それは1週間程度かもしれないし、3か月以上かかる可能性もあります。

いずれにせよ、それまでは半導体関連はいったん監視するに留めるのがいいと思います……と、普段はここで終わるのですが、今回の限っては続きがあります。次期首相の成長戦略がすでに発表されていまして、そこに半導体が入っているのです。

うーん。大きな資金が流れ込んでくれば、必要だった調整が短期間で終わる可能性も出てきます。しっかりと監視をしていきましょう。

・海運

【売買代金ランキング】
  • 3位:日本郵船<9101>……2.18兆円
  • 5位:商船三井<9107>……1.21兆円
  • 7位:川崎汽船<9104>……1.17兆円

今月もピックアップの邦船3社。半導体関連銘柄とともにここ2か月の日経平均の上昇を牽引してきましたが、9月末にかけて大きく調整が入りました。

急ピッチで上昇してきたため、その反動と考えられますが、さてどうなることか。すぐに手掛ける感じにはならなそうですが、しっかりと監視を続けておきたいセクターです。

次なるチャンスを逃さないために

長らく追いかけてきた海運業界。コロナ後の安値から10倍の上昇となる銘柄もありましたが(日本郵船<9101>:2020年3月1,091円→2021年9月11,300円)、いったんお休みに入るかもしれません。

これはぜひ覚えておきたいチャートですので、しっかりと今後の動きを監視して、将来の利益につなげてほしいと思います。

新首相のもとでお金はどこに向かうか

さて、新しく岸田首相が誕生する運びとなりました(首相選出は10月4日)。ここからどんな政策が出てくるのか期待したいところですが、金融所得課税の引き上げも検討されているようで、期待半分・不安半分といったところでしょうか。

現時点で発表されている政策としては、次のようなものがあります。

  • 原発再稼働を含む「クリーン・エネルギー」
  • 科学技術の成長「半導体やAI」
  • デジタル田園都市国家構想「5G、自動運転、テレワーク」
  • 人生100年時代「医療、人材」
  • 新型コロナ対策「健康危機管理庁の設置」

4つの成長戦略+コロナ対策となっていますが、ここから、アベノミクスのように成長戦略を後押しする政策が大々的に発表されてくれば、「国策に売りなし」の相場格言のように、大きく資金が流れ込む業種・業界が生まれる可能性が大きいです。

そういった動きを見逃さないように、ここから年末まで全く気が抜けません。しっかりとマーケットを監視して、チャンスを逃さないようにしてきましょう。

乗るしかない! このビッグウェーブに!!

(株の学校ドットコム講師・窪田 剛

【おすすめ】なぜ明日上がる銘柄がわかるのか 元手30万円を数億円の利益に変えたプロの銘柄選び

2005年設立の無料オンライン株式スクール。短期の売買を繰り返す「トレード」を生かして、自分自身の力で継続的に稼ぎ続けるための知恵とスキルを提供する。現役トレーダーの講師による、あくまで本質にこだわった講義が、15年以上にわたり多くの支持を集めている株式トレード教育の老舗。受講者数は68万人を超え、同種のサービスとして日本一の規模を誇る。講師の著書に『株の学校』『株の学校 超入門』(著者・窪田 剛)などがある。公式サイト:株の学校ドットコム
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