選挙で相場はどう変わる? 年末に向けてプロが期待する銘柄とは

株の学校ドットコム
2021年10月30日 12時00分

《新総理になって「売り」に傾いている日本市場。それでも、なかには絶好調の銘柄も。選挙後、そして年末のトレンドに向けて、いまプロが注目している銘柄とは》

10月相場を振り返って

9月に比べれば落ち着いた動きとなりましたが、衆議院議員選挙が明日31日に予定されています。どんな結果になるかの様子見ムードと、いったんポジションを落としておこうという売りにより、積極的に買われる感じではない一か月となりました。

9月終値 10月終値 騰落率
日経平均株価 29,452円 28,892円 −1.90%
TOPIX 2,030ポイント 2,001ポイント −1.42%
マザーズ指数 1,127ポイント 1,107ポイント −1.77%

日本株が世界の中でよいとされているポイントのひとつに、政治の安定があります。与党が過半数を取れるのか、それとも政治が混乱してしまうのか。新総理になってからマーケットは「売り」に傾いていますが、その流れを変えられるのか。選挙後の11月に期待をしてしまいたくなる月だったと思います。

10月相場で上がった株・下がった株

そんな2021年10月の相場を売買代金と値上がり率・値下がり率のランキングで振り返ってみたいと思います(データ提供:CMBトレード塾

・2021年10月の売買代金トップ20

順位 証券コード 銘柄 売買代金
1 9984 ソフトバンクグループ 2.39兆円
2 9101 日本郵船 2.22兆円
3 6920 レーザーテック 1.94兆円
4 8035 東京エレクトロン 1.16兆円
5 9983 ファーストリテイリング 1.06兆円
6 7974 任天堂 1兆円
7 6178 日本郵政 9840億円
8 9107 川崎汽船 9764億円
9 9104 商船三井 9602億円
10 6758 ソニーグループ 8724億円
11 6861 キーエンス 8332億円
12 7203 トヨタ自動車 8090億円
13 8306 三菱UFJフィナンシャル・グループ 7489億円
14 4502 武田薬品工業 7420億円
15 6098 リクルートホールディングス 6680億円
16 6981 村田製作所 5993億円
17 8316 三井住友フィナンシャルグループ 5987億円
18 9434 ソフトバンク 5622億円
19 4063 信越化学工業 5359億円
20 6532 ベイカレント・コンサルティング 5281億円

・2021年10月の値上がり率トップ20

順位 証券コード 銘柄 値上がり率
1 3936 グローバルウェイ +336.9%
2 7078 INCLUSIVE +197.3%
3 3083 シーズメン +114.0%
4 9245 リベロ +92.6%
5 3498 霞ヶ関キャピタル +78.8%
6 7072 インティメート・マージャー +76.4%
7 3121 マーチャント・バンカーズ +72.4%
8 6522 アスタリスク +63.3%
9 7808 シー・エス・ランバー +62.6%
10 2404 鉄人化計画 +58.9%
11 2983 アールプランナー +56.5%
12 3632 グリー +55.5%
13 2395 新日本科学 +52.0%
14 4235 ウルトラファブリックス・ホールディングス +51.3%
15 7373 アイドマ・ホールディングス +49.1%
16 6668 アドテック プラズマ テクノロジー +48.9%
17 2158 FRONTEO +47.2%
18 3927 フーバーブレイン +44.6%
19 3996 サインポスト +43.8%
20 6083 ERIホールディングス +43.8%

・2021年10月の値下がり率トップ20

順位 証券コード 銘柄 値下がり率
1 4588 オンコリスバイオファーマ −45.5%
2 3133 海帆 −38.9%
3 7021 ニッチツ −36.6%
4 3021 パシフィックネット −36.2%
5 6195 ホープ −33.5%
6 4017 クリーマ −32.9%
7 6025 日本PCサービス −32.7%
8 7370 Enjin −32.7%
9 2191 テラ −32.1%
10 9533 東邦ガス −30.8%
11 4427 EduLab −30.1%
12 7868 広済堂ホールディングス −30.0%
13 4113 田岡化学工業 −28.7%
14 8256 プロルート丸光 −27.0%
15 7077 ALiNKインターネット −26.9%
16 4073 ジィ・シィ企画 −26.9%
17 4173 WACUL −26.7%
18 9326 関通 −26.3%
19 6561 HANATOUR JAPAN −26.3%
20 3458 シーアールイー −26.2%

10月相場でプロが気になった銘柄

・日本郵政<6178

  • 売買代金ランキング7位:9,800億円 

10月最終営業日の29日が、日本郵政株の受渡日でした。1株82060銭でしたが、29日の終値は875円となり、POPublic Offering:公募・公開されている売り出し。今回は政府保有株の放出)に参加した人は、今のところ含み益となっています。

受け取ってすぐ売る人は多くないでしょうから、今後どうなっていくのか注目です

・ソニーグループ<6758>

  • 売買代金ランキング10位:8,700億円

過去最高益の決算を発表し、株価も上昇基調のソニーグループ。2000年につけた過去最高値が16,950円で、現在は13,140円。全体の地合いとともに16,950円を抜けてくるなんてことがあると、大きなチャンスになる可能性大。しっかり追いかけておきたい銘柄です

・リクルートホールディングス<6098>

  • 売買代金ランキング15位:6,700億円 

過去最高益、そして上場来高値更新! 絶好調! なんで買ってないんだ俺!! そう叫びたくなるような見事な業績とチャート。タイミングを見て今後買いたいと思います……きっと……

・INCLUSIVE<7078>

  • 値上がり率ランキング2位:+197%(858円→2,551円) 

ライブドアでかつて大きくマーケットを賑わせたホリエモンこと堀江貴文さんが大株主のINCLUSIVEが、これまた堀江さんが関わっているロケット開発のIST社と資本提携を発表し、急上昇。

ライブドアに関しては、多くのトレーダーにとって強烈な記憶があるのではないでしょうか。ええ、私ももちろんあります。ただ、普段は売買代金が少ないのでトレードとしては、対象外です。お気を付けください

(いやぁ、2006年のライブドアショック、大変だったなぁ)

・グリー<3632>

  • 値上がり率ランキング12位:+56%(616円→958円)

とんでもなく大きな自社株買いを発表しました。発行済み株式数の16.8%にあたる3,500万株、350億円を上限として10月1日から2022年9月22日まで実施されます。

10月の出来高を見る限り、すでに結構買ったんじゃないかなぁと思いつつも、11月に発表される資料を待ちたいところ。1000万株くらい買ったんじゃないかなぁ。どうだろう。来月、答え合わせをしてみたいと思います

・広済堂ホールディングス<7868>

  • 値下がり率ランキング12位:−30%(1,412円→988円) 

絶対買うなよ、こういうの。ダメ、絶対ダメTHE仕手株。株に絶対はないけれど、こういうのは絶対ダメ。手出し無用です。ネットで煽られている銘柄でうまくいき続けることなんてないのです。

この銘柄の場合、800円台から1,900円まで煽られて上昇し、9月後半から暴落。10月だけ見ると−30%ですが、高値からは半額になっています。

会社の中身がいいか悪いかでいうと、正直、硬いビジネスをやっているいい子会社(新規参入できない火葬場の運営)を持っているのですが、それとこれとは全く別です。

このコラムでは何度も言っていますが、改めて言わせていただきます。仕手株には手を出すなよ! 絶対だ!

・UUUM<3990>

  • 値下がり率ランキング26位:−24.3%(1,331円→1,007円) 

ユーチューバーの事務所として2019年に大きな期待とともに7,000円近くまで上昇したUUUMですが、今月は1,000円まで下落してしまい、上場来安値を更新してしまっています。

もちろん、まだまだ巻き返していってくれると思いますが、トレードでは、どんなに期待をしていようとも、下がっている株を買ってはいけません。

買うべき株は、上昇トレンド。
売るべき株は、下降トレンド。

これ、テストに出ます。覚えておいてください。

年末のトレンドを逃さないために

さて、この原稿を書いているのは29日金曜日の夜なんですが、来週のマーケットが始まるときには選挙の結果が出ています。選挙の結果によって大きく動く可能性もありますが、選挙など関係なく大きく動く可能性もあります。

年末に向けてちょっと嫌な雰囲気もありますが、慎重にマーケットを監視して、大きなトレンドに乗れるように、しっかりと準備をしておくようにしましょう。

(株の学校ドットコム講師・窪田 剛

【おすすめ】なぜ明日上がる銘柄がわかるのか 元手30万円を数億円の利益に変えたプロの銘柄選び

2005年設立の無料オンライン株式スクール。短期の売買を繰り返す「トレード」を生かして、自分自身の力で継続的に稼ぎ続けるための知恵とスキルを提供する。現役トレーダーの講師による、あくまで本質にこだわった講義が、15年以上にわたり多くの支持を集めている株式トレード教育の老舗。受講者数は68万人を超え、同種のサービスとして日本一の規模を誇る。講師の著書に『株の学校』『株の学校 超入門』(著者・窪田 剛)などがある。公式サイト:株の学校ドットコム
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