ついに史上最高値を更新! でもプロが「まだ間に合う」と激推しする銘柄とは

窪田 剛
2024年3月1日 17時00分

《日々相場と向き合うプロトレーダーは、いまどんな銘柄に注目しているのか? オンライン株式スクール「株の学校ドットコム」講師の窪田剛さんが、3つのランキングから相場を振り返る【ランキングで見るプロの注目銘柄】》

2024年2月相場を振り返って

祝! 日経平均株価史上最高値!!

2024年2月22日に日経平均株価が史上最高値を更新しました。1989年から約34年で終値の高値38,915円を超えました。その後、終値は39,000円を超え続けています。

見たことのない高みからの景色を、いま我々は目撃している──

2024年が始まって大きく上昇してきた日本株ですが、ついに史上最高値に到達しました。このままどこまで上昇するのか。少々過熱気味というか、スピード違反気味の上昇ではあるものの、まだまだ強さを感じるこの相場でどう立ち回ると稼げるのか。

しっかりと振り返って大きな利益を得るために、ぜひ今回のコラムも参考にしてください。

2月相場で上がった株・下がった株

そんな2024年2月の株式相場を売買代金値上がり率値下がり率のランキングで振り返ってみたいと思います(太字はピックアップ銘柄/データ提供:CMBトレード塾)。

・2024年2月の売買代金トップ20

・2024年2月の値上がり率トップ20

・2024年2月の値下がり率トップ20

2月相場でプロが気になった銘柄

このランキングの中から、私・窪田が気になった銘柄をピックアップします。

・売買代金ランキングの注目株

【第1位】レーザーテック<6920> 6.14兆円
【第3位】東京エレクトロン<8035>  2.77兆円
【第4位】ソフトバンクグループ<9984> 2.56兆円
【第5位】アドバンテスト<6857> 2.34兆円
【第7位】SCREENホールディングス<7735> 2.01兆円
【第9位】ディスコ<6146>  1.56兆円
【第10位】ソシオネクスト<6526>  1.54兆円
【第14位】ルネサスエレクトロニクス<6723> 1.17兆円
【第20位】信越化学工業<4063> 7676億円

2月もまた、半導体関連銘柄が相場の主役でした。なかでもソフトバンクグループ<9984>は、子会社のアーム<ARM>がこの1か月で株価が倍になるほど上昇し、一気に半導体関連銘柄として脚光を浴び始めました。

日経平均株価も「半導体指数」といわれるほど半導体関連に資金が集中しています。もっというと、アメリカのエヌビディア<NVDA>1社の株価の動向が世界中の株価に影響を与えるほど、半導体関連が注目されています。

この「半導体狂想曲」はどこまで鳴り続けるのか。何の疑いも抱かずにただ買うのではなく、冷静にチャートを見ながら短期売買に徹していくことでリスクを回避しつつも、上昇していく間は強く買い続けていきましょう。

・値上がり率ランキングの注目株

【第18位】さくらインターネット<3778> +78.1%(3,620円→6,450円)

1月に+63.8%の上昇をしたさくらインターネット<3778>が、2月もさらに大きく上昇しました。1月のコラムに書いた内容を再掲。

大きく上昇したからって、それで上昇が終わり、ではありません。そこからまだまだ上昇することもあるのです。「大きく上昇した株は、その後さらに大きく上昇する」。

さくらインターネットは2023年に500円から2,200円まで4倍上昇し、その後、1月に+63.8%の上昇、そして2月に+78.1%の上昇です。1年でテンバガーです。同じように、1月にピックアップした住石ホールディングス<1514>も2月は+66.7%と大きく上昇しています。

ここで大切なことをお伝えします。もしかしたらあなたはいま、こう考えているかもしれません。

「こんなに上がってしまったら、今さら買えない」
「落ちてきたら、次こそは買おう」

でも、強い株は落ちてこないんです。強いときは押さない(=上昇し続ける)んです。

このまま日経平均株価が4万円、5万円になったとして、これまでと同じように「あのとき始めればよかった……」と後悔するのは、もう終わりにしましょう。買って、もし落ちてしまったら損切りすればいいのです。

あなたが株を始めるのに、いまが一番〝若い〟。一番のチャンスはいまなんです。もちろん、下落に備える必要はあります。でも、いつまでも「準備中」では一生始まりません。まだ悩んでいるあなた、いま、始めませんか?

【第7位】三井E&S<7003> +141.6%(763円→1,844円)

三井重工こと、三井E&S<7003>が、なんと1か月で3倍弱の上昇となりました。

決算内容が良かったこともありますが、ホワイトハウスが発表したリリースの中に「アメリカの港における脱中国のため、中国国有企業のクレーンではなく、三井E&Sのアメリカ子会社へクレーン投資をする」(意訳)とあったため、大きく上昇しました。

この三井E&Sも、763円から決算発表までの2週間で1,200円まで大きく上昇(+57%)した後に、さらにこのリリースがあり、1,200円から1,844円と一段と大きく上昇(+54%)しました。

こういうことは今後いくらでも起こります。今は悠長に構えているときではありません。行動あるのみです。

サムライたちと共に!

私が株を始めた当時、日経平均株価はどん底でした。そこから考えると、長い道のりだったと感慨深くなります。

でも、ここ数年ずっとこうなることを視野に入れて行動してきたため、大きな利益を得ることができています。あなたにも同じように大きな果実を手に入れてほしくて、このコラムを書いています。もしここまで読んでくれているのであれば、ぜひ行動してください。

さて、日経平均株価が大きく上昇しているさなか、アメリカのゴールドマンサックス社が日本を代表する次の7社を「セブン・サムライ(七人の侍)」として発表しました。アメリカ市場を牽引する「マグニフィセント・セブン」の日本版ということのようです。

《参考》アメリカを牽引する「マグニフィセント・セブン」 日本株に与える影響は?

ここでも半導体関連銘柄が中心になっています。

ですが、大事なのはそこではなく、半導体が中心となって上昇してきたけれど、ここにきてそれ以外も大きく動き出している、ということ。そして、それを世界中の投資家が認識しており、しかも円安によって日本株はいまでも「安く」買えるのです。

何度も述べていますが、1月と2月で大きく上がってしまったからと言ってあきらめるのではなく、まだまだ大きなチャンスがあると考えて行動すべき、ということを強く伝えたいと思います。

日経平均株価4万円は、もう目の前!
いますぐ行動しよう!

(本記事は「株の学校トピックス」からの転載記事です)

【おすすめ】なぜ明日上がる銘柄がわかるのか 元手30万円を数億円の利益に変えたプロの銘柄選び

[執筆者]窪田 剛
窪田 剛
[くぼた・つよし]トレーダー、投資家。オンライン株式スクール「株の学校ドットコム」講師。数日から数週間保有するスイングトレードをメインに手がける。トレーダーとして日々相場と向き合うかたわら、エンジェル投資家としてベンチャー企業に出資したり、社会貢献活動にも力を入れる。スキーとサウナ、温泉とゲームが好き。著書に『株の学校』『株の学校 超入門』(いずれも高橋書店)がある。
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