新内閣で相場はどうなる? 上がっても下がってもプロが監視を続ける銘柄とは
2024年9月相場を振り返って
高市トレード、石破で大破──
月末前の金曜日に自民党総裁選が行われました。直前まで、アベノミクス継続を叫ぶ高市早苗氏が優勢ということで株が大きく買われており、27日の引けにかけても大きく買われていました。
……が、15時15分頃、金融所得課税について前向きだった石破茂氏の当選が決まった途端、まだ動いていた先物が一気に反応しました。日経先物は一瞬のうちに1,400円下落。私の週末が暗いものになることが決定した瞬間でした。だって、めっちゃ買ってたもん。
とはいえ、嘆いていても仕方ありません。前を向いて、新しい経済対策に期待しつつ、年末に向けて稼いでやるぞ! と気持ちを切り替えて10月を迎えています。
9月相場で上がった株・下がった株
そんな2024年9月の株式相場を売買代金と値上がり率・値下がり率のランキングで振り返ってみたいと思います(太字はピックアップ銘柄/データ提供:カブケーションズオンラインスクール)。
・2024年9月の売買代金トップ20
・2024年9月の値上がり率トップ20
・2024年9月の値下がり率トップ20
9月相場でプロが気になった銘柄
このランキングの中から、私・窪田が気になった銘柄をピックアップします。
これが何を意味するのか──半導体関連銘柄
売買代金ランキング
【第1位】レーザーテック<6920> 4.27兆円(4.67兆円)
【第2位】ディスコ<6146> 2.85兆円(4.29兆円) なんと−33%!
【第3位】東京エレクトロン<8035> 2.72兆円(3.65兆円)
【第6位】アドバンテスト<6857> 1.75兆円(1.99兆円)
【第7位】ソフトバンクグループ<9984> 1.74兆円(2.83兆円)
【第16位】信越化学工業<4063> 7567億円(8866億円)
毎月恒例の半導体関連は、売買代金ランキングの上位20銘柄中6銘柄となりました。先月の7銘柄から1つ減ったことになります(落ちてしまったルネサスエレクトロニクス<6723>は30位)。
ただ銘柄数よりも、金額の落ち込みが大きかったディスコ<6146>が気になります。他の銘柄の売買代金も下がってはいるのですが、大きく減ったことが何を意味するのか。
たしかに、私も今までさんざん半導体銘柄を売買してきましたが、9月はほとんど売買しませんでした。これが続くのか、それとも、また新たに変化していくのか。良くも悪くも注目していきたいと思っています。
力強い値動きに注目──軍事関連銘柄
売買代金ランキング
【第4位】三菱重工業<7011> 2.23兆円
【第17位】IHI<7013> 7368億円
【第18位】川崎重工業<7012> 7181億円
誰が新しい総理になっても国防や軍事の予算は減らない──そんな雰囲気や、中東情勢や、日本の領空・領海への中ロの侵入など、ニュースに事欠かない軍事関連銘柄として注目された銘柄です。
実際、川崎重工業以外は高値更新をしており、様々な問題はあれど、力強い値動きをしています。月末はさすがに調整しましたが、まだまだ強さのある軍事重工関連。しっかりと監視しておきましょう。
今後、何かあるかも?──ネット関連銘柄
売買代金ランキング
【第13位】メルカリ<4385> 8198億円
【第20位】さくらインターネット<3778> 6776億円
底値から回復してきたネット関連銘柄が売買代金上位に入ってきました。ふだん上位に入ることが少ないだけに「今後、何かあるかもな」という期待も含めてピックアップしました。
ただ、どちらも値動きが軽いとはいえ、上昇すれば「やれやれ売り」が出てきます。「やれやれ売り」とは、高値で買っていた人たちが、ようやく株価が戻ってトントンになってきたところで売ろうとする動きのことで、上値が重くなる原因のひとつです。
そういったことも踏まえて今後の値動きを追ってみると、よい学びになると思います。是非。
どうなってもチャンスはある
新たな首相となる人物が決まりました。経済対策など今後に期待したいところです。
さて、次はアメリカ大統領選。石破新首相がトランプ氏やハリス氏と並んで歩く姿はあまり想像できませんが、せっかくの日米のトップが交代する節目なので期待しましょう!
どうなったとしてもチャンスはある──それがマーケットのいいところです。
出端はくじかれましたが、今後の発表次第では大きく変わってくる可能性もあります。どこにチャンスがあるのか、しっかりと見極めて、利益を掴んでいきましょう!
新内閣、期待してるぜ!
(本記事は「株の学校トピックス」からの転載です)
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