AI関連か、非AI関連か。大きく動いた相場でプロも目が離せない銘柄とは
《日々相場と向き合うプロトレーダーは、いまどんな銘柄に注目しているのか? オンライン株式スクール「株の学校ドットコム」講師の窪田剛さんが、3つのランキングから相場を振り返る【ランキングで見るプロの注目銘柄】》
2026年2月相場を振り返って
「自民党圧勝単独3分の2超」「高市自民316戦後最多」
衆議院選挙の翌日の日本経済新聞の見出しです。そして、選挙の翌日の2月9日は日経平均株価が一日で2,114円(3.9%)も上昇しました。

2月が終わってみれば、なんと指数が10%近くも上昇。さっそく2004年の小泉相場、2012年のアベノミクスとの比較記事もありましたが、高市相場もそれに続くような上昇を魅せてくれるのか。ここから先も目が離せません。
日経平均10万円は遠い先の出来事ではなく、高市内閣中に、意外と早く達成されてしまうかもしれません。

2月相場で上がった株・下がった株
そんな2026年2月の株式相場を売買代金と値上がり率・値下がり率のランキングで振り返ってみたいと思います(太字はピックアップ銘柄/データ提供:カブケーションズ)。
・2026年2月の売買代金トップ20

・2026年2月の値上がり率トップ20

・2026年2月の値下がり率トップ20

2月相場でプロが気になった銘柄
このランキングの中から、私・窪田が気になった銘柄をピックアップします。
止まらない「AI関連」
▶売買代金ランキング *()内は1月
【第1位】キオクシアホールディングス<285A> ・ ・ 11.70兆円(10.04兆円)
【第2位】アドバンテスト<6857> ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 4.92兆円(4.86兆円)
【第3位】フジクラ<5803> ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 4.80兆円(2.61兆円)
【第4位】ソフトバンクグループ<9984> ・ ・ ・ ・ ・ ・ 3.87兆円(4.55兆円)
【第5位】ディスコ<6146> ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 3.20兆円(3.87兆円)
【第6位】東京エレクトロン<8035> ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 2.77兆円(3.02兆円)
【第9位】古河電気工業<5801> ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 2.32兆円(8997億円)
【第10位】JX金属<5016> ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 2.17兆円(1.73億円)
【第12位】レーザーテック<6920> ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 2.09兆円(3.20兆円)
【第16位】住友電気工業<5802> ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 1.72兆円(7814億円)
上位20位までのうち半分を占める10社がランクイン。まだまだAIへの大きな資金流入は止まりません。ソフトバンクグループ<9984>は足踏みしているものの、その他の企業は軒並み高値更新と、日経平均全体を大きく牽引しています。
しかし、2月末にアメリカのエヌビディア<NVDA>の決算があり、内容はとても良かったものの株価が大幅に下落。それを受けて日本のAI関連銘柄にも調整が入りました。
大きく注目を浴びて株価が上昇しているAI関連ですが、最後には下落。これが何を意味するのか。今後のさらなる上昇への準備なのか、調整局面への入り口なのか。目が離せません。
……という原稿を書いていたら、大きなニュースが飛び込んできました。
「OpenAI、過去最大増資 Amazon・NVIDIA・ソフトバンクGが17兆円」(2月27日23時)
(まじかよ、アクセル踏みすぎだろ……投資をやめたら負け。どこまでいくんだ!)いったい株価はどう反応していくのか。ますます楽しみな3月になりそうです。










資金循環で買われる「非鉄金属」
▶売買代金ランキング *()内は1月
【第21位】住友金属鉱山<5713> ・ ・ ・ ・ ・ 1.44兆円(1.03兆円)
【第22位】三井金属<5706> ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 1.41兆円(8303億円)
▶値上がり率ランキング
【第9位】AIメカテック<6227> ・ ・ ・ +110.0%(8,700円→18,270円)
【第18位】フルヤ金属<7826> ・ ・ ・ ・ ・ ・ +81.9%(4,215円→7,670円)
これらもAI関連となるのですが、同じ「非鉄金属」でも上のAI関連に入れた古河電気工業<5801>、JX金属<5016>、住友電気工業<5802>とは分けてピックアップです。
なぜ、分けたのか。
AI関連銘柄が幅広く買われてきているなかで、資金がどんどん循環し、「次から次に資金を吸い込む銘柄が出てきている」ということを強調したいからです。一見、AIとは関係なさそうな銘柄ですが、半導体やその材料、データセンターやインフラを支える企業にまで資金が波及し、全体を押し上げています。こういった銘柄も積極的に取り入れていきましょう。




防衛・重工、あるいは「非AI」
▶売買代金ランキング *()内は1月
【第7位】三菱重工業<7011> ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 2.69兆円(2.41兆円)
【第13位】IHI<7013>・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 1.94兆円 (1.33兆円)
【第19位】川崎重工業<7012> ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 1.68兆円(1.11兆円)
選挙があり、与党が圧勝し、防衛にも力が入る。その流れは、トランプ政権になったときもあったのでわかります。
ですが、ここ最近は「AIではできない仕事関連」として、日用品(トイレットペーパーや薬、生活必需品、お菓子など)を扱う銘柄まで注目されています。ここでピックアップした銘柄は防衛にあたりますが、ランキングの下位ではそうした流れも出てきています。
反対に、AIに仕事が奪われるであろうSaasやソフトウェア関連の銘柄が大きく下落する、という動きもあります。AI関連銘柄とその周辺銘柄、さらには、AIとは無関係だからこそ注目される銘柄まで出てきました。
あー楽しい。



行くぞ、日経平均10万円!
選挙、そして日経平均最高値更新と大きな動きのあった2月。かねて私は「日経平均10万円」を唱えていましたが、一気に現実味を帯びてきました。
AI関連銘柄の上昇が目立ちますが、その周辺への資金波及効果も全体を押し上げており、いい循環が起こっています。一方、AIによって負の影響を受ける可能性のある企業からの資金逃避も起こり始めました。
私は、未来を予測することはできません。経済学者でもコンサルタントでもありません。日々マーケットを見ているだけです。
それでも、いろいろわかってきます。そして、そういう資金の動きに自分の資金をあわせていくことで、資金は増えていきます。このコラムによって、あなたの資金も増えていきますよう願っています。
さて。
私がやっているトレードはAIに取って代わられるのか。このコラムは100%私が書いていますが、そろそろAIが書いても違和感がなくなるか。そんなことを考えながら、AIに席巻されるだろう3月相場に備えてましょう。
日経平均10万円、あるぞ!
乗るしかない、このビッグウェーブに!
(本記事は「株の学校トピックス」からの転載です)












