いよいよ6万円の世界へ! 歴史に残る相場でプロがその動向を見守る銘柄とは
《日々相場と向き合うプロトレーダーは、いまどんな銘柄に注目しているのか? オンライン株式スクール「株の学校ドットコム」講師の窪田剛さんが、史上最高値を更新した2026年4月相場を3つのランキングから相場を振り返る》
2026年4月相場を振り返って
中東情勢の悪化による下落とは何だったのか──日経平均株価はなんと、史上最高値を突破し、6万円を超えてきました。4月の上昇率は+16.1%です。

指数の上昇に負けたやつ、いねーよな? ……はい、私です(苦笑)。
とはいえ、上昇しているのはほとんどが半導体関連銘柄で、TOPIXの上昇は約6.6%と、日経平均の3分の1程度の上昇に留まりました。
日本市場はこのあと、ゴールデンウィークに入ります。そして、多くの企業が決算を出してきます。大きく相場が動き始めていますが、本番はここからだと考えています。5月は指数の何倍も稼げるように、しっかりと4月を反省し、大きな動きに備えておきましょう。

4月相場で上がった株・下がった株
2026年4月の株式相場を売買代金と値上がり率・値下がり率のランキングで振り返ってみたいと思います(太字はピックアップ銘柄/データ提供:カブケーションズ)。
・2026年4月の売買代金トップ20

・2026年4月の値上がり率トップ20

・2026年4月の値下がり率トップ20

4月相場でプロが気になった銘柄
このランキングの中から、私・窪田が気になった銘柄をピックアップします。
AI半導体──歴史をつくった立役者
▼売買代金ランキング *()は前月
| 【1】キオクシアホールディングス<285A> | 23.07兆円(15.36兆円)/値上がり率12位:+96.8%(19,080円→37,560円) |
| 【2】ソフトバンクグループ<9984> | 7.49兆円(3.66兆円) |
| 【3】古河電気工業<5801> | 6.33兆円(5.19兆円) |
| 【4】フジクラ<5803> | 6.19兆円(6.45兆円) |
| 【5】アドバンテスト<6857> | 6.15兆円(4.84兆円) |
| 【6】レーザーテック<6920> | 4.18兆円(3.44兆円) |
| 【7】ディスコ<6146> | 3.82兆円(3.22兆円) |
| 【8】JX金属<5016> | 3.38兆円(3.42兆円) |
| 【9】東京エレクトロン<8035> | 2.76兆円(2.68兆円) |
| 【13】住友電気工業<5802> | 1.53兆円(1.86兆円) |
| 【16】イビデン<4062> | 1.42兆円(1.06兆円)/値上がり率16位:+82.8%(7,372円→13,480円) |
| 【17】三井金属<5706> | 1.42兆円(1.70兆円) |
| 【20】日東紡績<3110> | 1.23兆円(1.07兆円) |
相場全体の悪い雰囲気もなんのその。ここにあげた銘柄が日経平均株価を6万円の大台まで引き上げました。
アメリカの半導体関連指数・SOX指数も18連騰し、歴史に残るほどの上昇を見せました。AIへの投資が引き続き活発なことや、地政学リスクが直接的には影響がないことなどが後押しになったとはいえ、3月の下落を否定する力強い上昇です。
なかでも大きく上昇したキオクシア(285A)は、もとは東芝の子会社ですが、現在の時価総額は20兆円を超えてきました。ソニーグループ(6758)や三菱商事(8058)よりも大きな会社となり、日本企業の時価総額ランキング9位となっています(4月30日現在)。
3月末は10兆円、4月末は20兆円。どこまで行くのでしょうか。楽しみです。
ランキング初登場のイビデン(4062)も、半導体関連部品をアメリカのインテル(INTC)に販売しており、そのインテルが好決算。株価を大きく上昇させる過程で、売買代金を増やしました。
AI関連銘柄の躍進はどこまで続くのか、引き続き注目していきましょう。













逆行安──AI関連との格差に注意
▼売買代金ランキング *()は前月
| 【14】任天堂<7974> | 1.52兆円(2.49兆円) |
| 【18】トヨタ自動車<7203> | 1.32兆円(1.79兆円) |
日経平均株価が大きく上昇して6万円台を付けるなか、日本を代表する2社は、なんと値下がり。トヨタ自動車(7203)は中東向け輸出の打撃、任天堂(7974)はゲーム機の部品の値上がりが嫌気された形となりました。
売買代金ランキングにAI関連株が多くランクインしており、電子部品や半導体やAIにまつわる周辺企業へ資金が集まる一方、それ以外の銘柄にはあまり資金が集まらない状況となっています。
4月は特に明暗分かれる展開となりましたが、これが今後どうなっていくのか。さらに格差が広がるのか、縮まるのか。はたまた、別の業界にも波及していくのか。AI関連と逆に動く銘柄群にも注意が必要です。


ドローン関連──買われた理由と注意点
▼値上がり率ランキング(前月終値→当月終値)
| 【3】Terra Drone<278A> | +144.2%(3,795円→9,270円) |
| 【7】菊池製作所<3444> | +117.5%(701円→1,525円) |
| 【19】ACSL<6232> | +71.8%(1,373円→2,359円) |
小泉進次郎防衛大臣「ドローンをはじめとする無人アセットを世界で最も駆使する自衛隊を目指す上で、防衛分野に意欲あるスタートアップの皆さんと連携強化は不可欠です」
……と言ったとか、なんとか。中東でドローンによる攻撃や防衛が目立つことから、国産ドローン関連として大きく買われました。
ただし、注意が必要です。菊池製作所(3444)はなんとか黒字になっているものの規模は小さく(売上54億円、利益4,000万円)、それ以外の2社はまだまだ赤字です。
売買代金も一時的に多くなることはあれど、継続性には疑問も残ります。もちろん、国防の観点から国産ドローンが必要となれば、ここから大きく資金を集めていく可能性もありますが、今はまだ“その時”ではない気がします。
今後に期待しつつも、注意しつつ、動向を見守っていきましょう。決して安易に手出ししないようにしてください。ハイリスクであることを理解しておきましょう。



次のチャンスはもう始まっている
すごい展開となりました。日経平均株価がこんなに早く高値更新し、節目の6万円に乗せてくるとは思いもしませんでした。
特にキオクシアの時価総額20兆円は、1か月で約10兆円も増えており、このペースだと日本一大きな会社、トヨタ自動車(時価総額48兆円)にも一時的には追いついてしまうかもしれません。
ここで大事なのは、「ここまで来たら、もう上がらないだろう」「ここまで下がったら、もう下がらないだろう」という判断は危険だということです。「さすがにこれは行きすぎなのでは?」というところから、さらに大きく動くのが株式市場のダイナミックなところです。そしてそれは、頻繁に起こります。
今月起こったキオクシアのような躍進は、これからも必ず起こります。もう始まっているかもしれません。
この4月は大きく稼げなかった……と落ち込んでいるそこのあなた! 安心してください。これからもっともっと大きなチャンスがやってきます。そのとき一緒に笑えるように、これからの大相場に備えておきましょう。
ゴールデンウィークはもちろん楽しんでほしいですが、毎日少しでもいいので、株の勉強を続けてください。みんなで笑顔の年末を迎えるために。
(本記事は「株の学校トピックス」からの転載です)









