巣ごもりトレードで相場は活況 それでもプロが絶対に手を出さない銘柄とは

株の学校ドットコム 2020/09/02

《コロナ禍で猛暑日の続いた8月。月末には、首相辞任とバフェットの日本株参入という2つの大きなニュースが飛び込んできました。そんな8月相場を、株の学校ドットコム講師の窪田剛氏が振り返ります。話題のあの銘柄を「手出し無用」と指摘する理由とは》

8月相場で上がった株・下がった株

この8月、日経平均株価は7%上昇しました。大きな上昇となりましたが、その一方で、IT関連銘柄の多いマザーズ指数は17%とさらに大きく上昇しました。例年「夏枯れ相場」と言われ、大きな動きの少ない8月ですが、2020年は「巣ごもり消費」ならぬ「巣ごもりトレード」だったのか、売買代金も落ち込まず活況な月となりました。

そんな2020年8月の相場を売買代金と値上がり率・値下がり率のランキングで振り返ってみたいと思います。

【2020年8月の売買代金トップ20】

【2020年8月の値上がり率トップ20】

【2020年8月の値下がり率トップ20】

気になる銘柄をピックアップ

この中から、気になる銘柄をピックアップしてみます。

・売買代金2位:任天堂<7974>

8月6日に決算を発表すると、株価は5万円を突破。8月の終値は56,740円にまで達しました。ひと月の売買代金も1兆円を超えて、アベノミクス以来の高値も突破し大きく上昇。ここからリーマンショック前につけた上場来高値の73,200円を目指すのか。巣ごもり消費関連としても今後も注目していきたいですね。

・売買代金10位:Zホールディングス<4689>

元気なのは新興企業だけじゃない。EC関連としても注目であり、DX関連(デジタルを利用した改革)としても注目のヤフーを有するZホールディングスは、株価も27%上昇しました。LINEとの合併も進んでおり、新会社はAホールディングスに決定。AとかZとかY!とか、混乱しちゃいますね。

・値上がり率8位:ジモティー<7082>

クラシファイドサイト(地域に根ざした三行広告など)運営のジモティーは今年2月の上場。上場直後の高値2,665円を超えてなお大きく上昇し、3,200円まで上昇しました。上場来高値を超えると一気に上昇することがよくありますので、9月にどうなるかを見てもいいかもしれません。

ただし、売買代金が少なすぎるので、私(窪田)は売買しません。そういう意味でも、任天堂の73,200円(上場来高値)が近づいてきていることは楽しみですね。

・値上がり率12位:Sun Asterisk<4053>

今年7月末に上場。公開価格700円に対して、初値は1,209円でした。値動きが軽く、その後も大きく上昇し、8月の終値は2,900円まで上昇しました。7月にピックアップしたマクアケ<4479>やBASE<4477>と同じく、新興バブルのお手本のような銘柄です。手出しは無用。

・新興バブル継続中

日経平均全体が上昇し、新興銘柄も大きく上昇したため目立った下落のない月でした。これぞバブル! まだまだ「新興バブル」という舞踏会の音楽は鳴り続けています。降りたら負け。でも、踊り続けていたら大怪我をします。新興バブル舞踏会へのご参加は自己責任です。どうぞお気をつけて。

2大ニュースで9月相場はどうなる?

月末になって、大きなニュースが2つ飛び込んできました。

  • バフェット氏が5大商社株を取得

投資の神様といわれるウォーレン・バフェット率いるバークシャー・ハサウェイ社の子会社ナショナル・インデムニティーが、日本の5大商社の株式をそれぞれ約5%を取得したと金融庁へ報告し、大きなニュースとなりました。

概算で約7,000億円の投資が発表され、8月最終日に当該5社は大きく買われました。長期保有で知られるバフェット様の日本株参入はどうなるのか。長期にわたって楽しみが増えました。

  • 安倍首相が突然の辞意表明

持病再発により職務困難とのことで、28日金曜日のザラ場中に辞任の一報が流れると、マーケットに衝撃を与えました。直後に株価は大きく下落したものの、大きな政策変更はなさそうだという安堵感が生じ、翌営業日の31日には元の水準に戻りました。9月半ばに予定されている総裁選までは何度か混乱があるかもしれませんので、ご注意を。

2012年から始まったアベノミクスは、日本のマーケットに非常に大きな足跡を残したと思います。首相、お疲れさまでした。

すべてはチャートに織り込まれている

コロナに始まり、首相辞任やバフェット日本株参入など、マーケットに身をおいていると非常に多くのニュースが身近になります。そして、その全てが自分事として関わってきます。もちろん、全てのニュースを把握するのは到底無理ですが、それら全てが織り込まれたチャートをしっかりと観察していれば、チャンスは訪れます。

ニュースに振り回されず、しっかりとチャートを観察し、バフェットも注目している日本市場でチャンスに備えておきましょう。

(株の学校ドットコム講師・窪田剛)

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2005年設立の無料オンライン株式スクール。短期の売買を繰り返す「トレード」を生かして、自分自身の力で継続的に稼ぎ続けるための知恵とスキルを提供する。現役トレーダーの講師による、あくまで本質にこだわった講義が、15年以上にわたり多くの支持を集めている株式トレード教育の老舗。受講者数は68万人を超え、同種のサービスとして日本一の規模を誇る。講師の著書に『株の学校』『株の学校 超入門』(著者・窪田 剛)などがある。公式サイト:株の学校ドットコム →この執筆者の記事一覧へ

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