ついにマザーズ崩壊 不透明な相場でプロが絶対にやること・やらないこと

株の学校ドットコム 2020/11/02

《アメリカ大統領選挙を直前に控えた不安定な月末に、新型コロナウイルスがヨーロッパを中心に再拡大し、パリやロンドンは再びのロックダウン。不透明な日々が続いていますが、これから上昇しても下落しても利益を守っていけるようにするには、まずはしっかり振り返ることが大切です》

10月相場で上がった株・下がった株

日経平均株価は節目である23,000円を割り込んで終わりました。1か月で208円安(−0.9%)。TOPIXは46ポイント安の−2.83%。

そして、これまで大きく上昇してきたマザーズ指数は10月14日に高値1,368ポイントを付けた後、下落して上ヒゲを付けました。1か月では55ポイント安の−4.5%ですが、高値から見れば半月で−14%もの下落となりました。

・日経平均株価の推移

・TOPIXの推移

・マザーズ指数の推移

年末に向けていい月末ではなかったのですが、そんな2020年10月の相場を売買代金と値上がり率・値下がり率のランキングで振り返ってみたいと思います。

【2020年10月の売買代金トップ20】

順位 証券コード 銘柄 売買代金
1 9984 ソフトバンクグループ 2.2兆円
2 7974 任天堂 9771億円
3 6758 ソニー 9592億円
4 9437 NTTドコモ 9064億円
5 9983 ファーストリテイリング 6980億円
6 7203 トヨタ自動車 5440億円
7 8035 東京エレクトロン 4758億円
8 4477 BASE 4589億円
9 9434 ソフトバンク 4265億円
10 6861 キーエンス 3955億円
11 2413 エムスリー 3806億円
12 9433 KDDI 3791億円
13 3659 ネクソン 3763億円
14 8306 三菱UFJフィナンシャル・グループ 3613億円
15 9432 日本電信電話 3613億円
16 6954 ファナック 3412億円
17 6920 レーザーテック 3412億円
18 4689 Zホールディングス 3322億円
19 4502 武田薬品工業 3205億円
20 8316 三井住友フィナンシャルグループ 3042億円

【2020年10月の値上がり率トップ20】

順位 証券コード 銘柄 売買代金
1 3856 Abalance +94.0%
2 9270 バリュエンスホールディングス +84.0%
3 9878 セキド +81.5%
4 5199 不二ラテックス +76.4%
5 6666 リバーエレテック +73.0%
6 4051 GMOフィナンシャルゲート +63.9%
7 8184 島忠 +55.5%
8 3796 いい生活 +55.2%
9 4766 ピーエイ +53.8%
10 7608 エスケイジャパン +52.4%
11 3645 メディカルネット +51.2%
12 9519 レノバ +48.3%
13 1491 中外鉱業 +48.2%
14 5212 不二硝子 +45.8%
15 3891 ニッポン高度紙工業 +44.1%
16 5614 川金ホールディングス +43.2%
17 9376 ユーラシア旅行社 +42.6%
18 3914 JIG−SAW +42.5%
19 4992 北興化学工業 +39.5%
20 6897 ツインバード工業 +38.7%

【2020年10月の値下がり率トップ20】

順位 証券コード 銘柄 売買代金
1 4059 まぐまぐ −53.7%
2 2160 ジーエヌアイグループ −51.8%
3 9360 鈴与シンワート −47.5%
4 5781 東邦金属 −41.4%
5 6182 ロゼッタ −40.9%
6 9978 文教堂グループホールディングス −40.1%
7 4058 トヨクモ −40.0%
8 4421 ディ・アイ・システム −38.5%
9 7851 カワセコンピュータサプライ −38.2%
10 4736 日本ラッド −37.7%
11 4056 ニューラルポケット −37.7%
12 4055 ティアンドエス −37.1%
13 7074 トゥエンティーフォーセブン −37.1%
14 9976 セキチュー −35.8%
15 7352 Branding Engineer −35.2%
16 4445 リビン・テクノロジーズ −35.0%
17 7518 ネットワンシステムズ −34.7%
18 3409 北日本紡績 −33.8%
19 4930 グラフィコ −33.0%
20 6347 プラコー −32.8%

気になる銘柄をピックアップ

この中から、気になる銘柄をピックアップしてみます。

・売買代金3位:ソニー<6758>

多くの銘柄の上昇が続くなか、ソニー<6758>も8月以降は下落が続いていました。しかし、10月中旬から反転し、月末に決算を発表すると大幅高となりました。8月につけた年初来高値8,920円を射程圏内に捕らえており、年末発売予定の「プレイステーション5」と併せ、楽しみな展開を感じます。

個人的にもプレイステーションは初代の頃から大好きなので、株もゲームも大注目です(^_^)

・売買代金8位:BASE<4477>

何度もピックアップしているBASE<4477>。マザーズ上昇の牽引役を担ったと言ってもいい同社ですが、月足で見ると見事な上ヒゲを付けています。コロナ時代の寵児として大きく買われてきましたが、これほどの上ヒゲとなると再度高値をとっていくには少し時間がかかりそう。

新興市場の銘柄はどれもこのような感じなので、積極的に手掛ける時期は終わったと判断し、今後は様子を見つつじっくりチャンスを待つフェーズに入ったかなと感じます。

・値上がり率6位:GMOフィナンシャルゲート<4051>

国策に売りなし」という相場格言があります。売買代金で注目したBASEもそうですが、菅首相の「デジタル化推進」という掛け声を追い風にして、GMOフィナンシャルゲート<4051>も大きく上昇しました。

ただ、こちらもBASE同様に上がり過ぎた反動もあり、しばらくは様子見かなと思っています。

・値上がり率7位:島忠<8184>

ホームセンター業界7位の島忠<8184>をGETせよ!──

  • 10/2:業界2位のDCMホールディングス<3050>(ホーマックなど)が1株4,200円でTOBを表明
  • 10/29:ニトリホールディングス <9843>が1株5,500円でTOBを表明

ということで、9月まで3,000円を割っていた株価は、倍近くまで上昇しました。ここからまだTOB価格の引き上げがあるかもしれない、ということで11月2日現在の株価は5,600円を付けています。

業界の再編時には、こういったことがよく起こります。トレードでここから手掛けるということはしませんが、こういう再編やTOBを見越した投資をする方法もあります。

今回は「見てるだけ」だったとしても、こういった出来事ひとつひとつを積み重ねていくことが経験になり、自分自身の血となり肉となっていきます。一体いくらで決着するのか、注目です。

・値下がり率2位:ジーエヌアイグループ<2160>

先月も書いたことですが、創薬やバイオ関連で軽々しく「コロナウイルスのワクチンは作れる」というようなIRを出している会社は手出し禁物です。

株価を上げるためにマーケットに受けが良いIRを繰り返し出しては、株価も乱高下を繰り返すことになります。もちろん、しっかりと研究開発をしている会社もありますが、そういう会社は流行りの言葉を使ったIRを軽々しく出すことはしないでしょう。

熟練のデイトレーダー以外、こういった銘柄は手を出さないようにしてください。

不透明な相場でやるべきこと

コロナショック以降、相場の上昇を牽引してきたマザーズがついに崩れました。新型コロナウイルスの第2波はヨーロッパを中心に猛威を奮っています。アメリカ大統領選挙も不透明感を増しており、予定通りの期日に決まらないのではないか?という懸念も株価の重しになっています。

往々にして、こういったネガティブなことを株価が織り込んでいくときは、極端に悪いことを織り込む傾向にあるため、株価は大きく下落し、あとで「大したことなかったね」となって反発することも多いです。

ただし、実際にマーケットで長く闘い続けるには、それがわかった上でなお、きちんと損切りをし、反発に備えなくてはなりません。決して「反発するはず」という安易な判断して、下落しているのに持ち続けるということはしてはいけません。

1か月後の今頃どうなっているかなんて全くわかりませんが、相場という大きな波に乗ることができれば、株価が上昇しても下落しても利益を上げることは可能です。不透明なことが多い時期ですが、しっかりと振り返りをして、マーケットを観察し、学び、注意深く進んでいきましょう。

(株の学校ドットコム講師・窪田 剛)

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2005年設立の無料オンライン株式スクール。短期の売買を繰り返す「トレード」を生かして、自分自身の力で継続的に稼ぎ続けるための知恵とスキルを提供する。現役トレーダーの講師による、あくまで本質にこだわった講義が、15年以上にわたり多くの支持を集めている株式トレード教育の老舗。受講者数は68万人を超え、同種のサービスとして日本一の規模を誇る。講師の著書に『株の学校』『株の学校 超入門』(著者・窪田 剛)などがある。公式サイト:株の学校ドットコム
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