【緊急アンケート】株価はどこまで上がる? 3割超が「もう上がらない」を答えたワケ

株の学校ドットコム
2024年3月7日 12時00分

《オンライン株式スクール「株の学校ドットコム」では、株式投資に取り組んでいる人々を対象として、さまざまなアンケート調査を実施しています。そこから見えてきた、個人投資家・トレーダーのホンネとは?》

3月4日、日経平均株価が史上初めて4万円の大台を突破して新たな最高値を記録したその日、オンライン株式スクール「株の学校ドットコム」では、全国の株式投資に取り組む20代~70代の男女800名に、今後の展望について緊急のアンケート調査を実施しました。

日本株は「上昇する」が約4倍

日経平均株価が史上初めて4万円を突破して相場が大いに沸く中、個人投資家たちは今年の日本株について今後どうなると展望しているか。現時点の考えを聞きました。

2024年の日本株が「上昇する」「大きく上昇する」と回答したのはあわせて460人(57.5%)。それに対して、「下落する」「大きく下落する」と回答したのは117人(14.6%)です。上昇すると考える人が、下落すると考える人よりも4倍近くも多い結果となりました。

株の学校ドットコムでは、2023年12月にも同様の調査を行っています。その結果と比較すると、「上昇する」と回答した人が30.4%から52.3%へと大きく伸びています。

「上昇する」「大きく上昇する」と回答した人にその理由を聞いたところ、以下のような回答がありました。

「インフレによる企業収益改善など30年間デフレの反動で企業の決算発表が期待出来る要素があるため」(46歳・女性)
「企業価値がまだ過小評価されているから」(43歳・男性)
「今まで中国の株に投資していたお金が日本やアメリカに流れると思うから」(64歳・男性)
「物価高でなかなか下がらないと思うから」(30歳・女性)
「海外からの投資資金と新ニーサで株式需要が高まるから」(64歳・男性)
「米株の上昇の恩恵、中国株の低迷のため」(28歳・男性)
「このまま上がり続ける事は無いと思うけれど、それでもまだまだ上昇しそうな気がする」(70歳・女性)
「4万円の大台をあっさり越えたので上値の壁感がない」(71歳・男性)

※原文ママ。一部抜粋あり

日経平均株価、「もう上がらない」が3割超

では、日経平均株価は2024年中にどこまで上がると予想するか。

個人投資家たちの見解では、40,000〜42,000円に回答が集中しました。調査日の終値40,109円よりも高い、41,000円以上の金額を回答した人は過半数を超え(合計419人・52.4%)、45,000円以上と回答した人も56人(7%)いました。

その一方で、「もう上がらない」と回答した人も3割を超え(250人・31.3%)、40,000円と回答した人(131人・16.4%)と合わせると5割近くになります。急激な上昇に戸惑っている投資家が多いのかもしれません。

株式投資の損益は85%がプラス

日経平均株価の上昇は、実際に個人投資家たちに恩恵をもたらしているのか。

現在の損益状況(含み益・含み損を含む)については、実に85.6%の人が「プラス」と答えました。2022年末、2023年末の同調査と比較すると、利益を上げている人の割合が順調に増えていることがわかります。

※「含み益」「含み損」について
保有している株式等の評価額が購入額よりも上回っていれば「含み益」、下回っていれば「含み損」と言います

今こそリスク管理の徹底を

日経平均株価が4万円台まで一気に駆け上がったことを受けて、個人投資家の間では、日本株のさらなる上昇への期待が醸成されています。

しかしながら、現在のように好調な相場環境にあっても、損益状況が「マイナス」と答える人は依然として一定数います(14.4%)。上昇を信じ切れなかったのかもしれませんし、あるいは、ずっと以前に買ったまま“塩漬け”になっている株の損失が、いまだに解消できていないのかもしれません。

株式投資に損失は付き物です。だからこそ、損失が出たときにどうするか適切な判断方法を持っていなければ、ただ損失を拡大させるだけでなく、新たな利益を得るチャンスまでも失ってしまいます。

絶対に損を出さないことを目指すのではなく、小さな損を出しながらも、結果として大きな利益が残るような道を選ぶことが大切です。また今後、一時的な調整(株価の下落)が起こることは、十分に想定しておくべき点です。

株の学校ドットコムでは、新NISAの開始や好調な相場を背景に、新たに株式投資の世界に踏み出す人が増えることを歓迎するとともに、このようなときだからこそ、リスク管理の徹底を強く訴えたいと思います。

株式投資という素晴らしい手段によってより多くの人が豊かになる一助となるべく、これからも本質を伝える活動を続けてまいります。

(本記事は「株の学校トピックス」からの転載です)

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