インバウンド、5G、太陽光… 2019年に期待を集めた注目テーマと銘柄たち

株窓編集部 2019/12/18

2019年も様々なテーマが投資家・トレーダーたちの注目と期待を集めました。「株の窓口」執筆陣が選ぶ「2019年いちばん私をアツくさせた銘柄」から、話題のテーマの厳選銘柄を紹介。個人的に注目していたという2銘柄も──

まだまだ期待大の注目銘柄4選

・寿スピリッツ<2222>

──岡田禎子(ファイナンシャル・プランナー)

菓子製造販売で地域限定ブランド菓子を展開する寿スピリッツ<2222>。「インバウンド」の代表的な銘柄の一つで、5月に、2020年3月期は16.4%の経常増益になり、5期連続最高益になると発表しました。

その決算説明会資料で、グループ会社で「東京ミルクチーズ工場」などを運営するシュクレイの絶好調ぶりを見て、早速店舗に行き、多くの外国人観光客がクッキーなどを大量買いする様子を確認、自分でも味をチェックしたのを覚えています。

もともと値動きのしやすい銘柄として知られており、インバウンド関連銘柄ということもあって注目していたところ、株価は5月の4,000円台から8,000円に迫る水準となり、70%近くも上昇しました。

(Chart by TradingView

・サイバーコム<3852>

──山下耕太郎(個人投資家、元・証券ディーラー)

2019年のテーマの中では「5G」に最も注目していました。

5Gの通信速度は毎秒10ギガ超と、現在の4G「LTE」の1000倍の容量を持ちます。これからは、自動車や産業機器が5G環境のもとでIoT端末と化していく時代です。「自動運転」や「スマートシティ」など未来の技術はすべて5Gが前提になっています。

関連銘柄としてはサイバーコム<3852>に注目。通信機器関連を主力とするソフトウェア開発を手がけています。12月現在の株価は2,100円近辺ですが、2019年の高値は3月につけた2,665円。5G関連の中核銘柄として、2020年も期待しています。

(Chart by TradingView

・エヌ・ピー・シー<6255>

──山本 勧(ファイナンシャル・プランナー)

工作機械メーカーで太陽電池製造装置などを手がけているのがエヌ・ピー・シー<6255>。10月に自社株買いを発表したところ、株価が急騰しました。一時的とはいえ、自社株買いはやはり投資家にとって好材料になることを証明してくれました。

原子力発電の問題が解決されない限り、太陽光パネルの未来はまだまだ明るいと思っているので、今後も頑張っていただきたいで銘柄です。太陽光のように、株価も輝き続けておくれ。

(Chart by TradingView

・中村超硬<6166>

──佐々木達也(元・証券アナリスト)

太陽光発電装置に使われるダイヤモンドワイヤーのメーカーとして2017年に盛り上がりを見せていた中村超硬<6166>。その後も値動きをウォッチしていました。軟調なマザーズ市場、中国での投資、太陽光パネルという材料を反映しており、新興市場の投資家心理を反映しているとみています。

2017年高値からの調整による需給悪化、競争激化などを反映し、10月まではジリ安の展開が続きました。

しかし同月、同社が開発中のゼオライトナノ粒子の製造技術が、科学技術振興機構(JST)に成功と認定されたことが発表されると急騰。市場でも材料株の物色が盛り上がっていたこともあり、株価は一時5倍以上にも急騰し、乱高下しました。

今後はどうかと言えば、正直なところ、あくまで材料株としてみていますので、先行きの見通しは難しいと言わざるを得ません。また、本格的な事業の転換には時間がかかるでしょう。それでも引き続き、投資家心理を計るバロメーター銘柄の一つとして注目していくつもりです。

(Chart by TradingView

こんな銘柄も見ていました

・ベクトル<6058>

──岡田禎子(ファイナンシャル・プランナー)

独立系では国内最大規模のPR会社ベクトル<6058>は、4月、2020年2月期は大幅増益を見込んでいると発表。前年度の業績悪化に伴う株価急落から一転、今年こそ!という期待感のあった銘柄でした。

しかし、7月発表の第1四半期でまさかの赤字転落。翌日の株価は16.7%も下落しました。そして、中間決算で下方修正を発表。四季報でも高評価だったため、「ウソでしょ」と思った人も多かったのでは。

M&Aした「あしたのチーム」のリスクも把握していたつもりでしたが、現実の株価はさらに厳しい結果となりました。

(Chart by TradingView

・G-FACTORY<3474>

──山本 勧(ファイナンシャル・プランナー)

外食向けの物件、内装設備リースなど提供するG-FACTORY<3474>ですが、ウナギ専門店「宇奈とと」も運営しています。正直なところ、「ウナギが好き」という理由だけで注目していた銘柄でした。

しかし、11月、近畿大学がまさかのウナギの人工ふ化に成功。それに伴い、こちらの株価も急上昇しています。このままうなぎのぼりとなるか、注目していきたいです。

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[執筆者]株窓編集部
株窓編集部
無防備なまま株式市場に参加して大切なお金をなくしてしまう人をひとりでも減らしたい──そんな思いから、未来の株価や相場を予測するのではなく、過去の事例やデータといった「普遍的な事実」に焦点を当てた記事を発信します。同時に、株初心者の方や、これから株を本気で始めようとしている方にもわかりやすい解説を心がけています。
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