株を始めるなら今? アイドルの卵に学ぶ、デビューまでの3ステップ

株窓編集部 2020/04/17

ヒントは芸能界デビューにある?

初めての取引で大当たり、デイトレーダーになって日々億単位の取引──。これから株を始めるに当たって、そんな夢を膨らませている人も多いでしょう。しかし、専門用語が飛び交う株の世界は、文字どおり未知のことばかり。学ばなければならないことは山ほどあります。

そんな株の世界を芸能界になぞらえて、デビューに向けた3ステップをご紹介します。

一に勉強、二に勉強

芸能事務所のオーディションに合格すると、発声レッスンに体力作りのトレーニング、ウォーキング、さらにはお芝居の勉強と、忙しい毎日が始まります。

「歌手志望なのに、なんでお芝居の勉強までしなきゃいけないの? レッスン費用にお金が出ていくばかり……」。オーディション合格の喜びも束の間、不安ばかりが頭をもたげます。

株デビューを目指すあなたも、まずは勉強が必要です。取引を始める否やセンスの良さで大成功……なんて甘い目論見が通用する世界ではありません。

そう、あなたはまだ売れっ子アイドルでもなければ熟練トレーダーでもなく、デビューを夢見る卵に過ぎないのです。

ステップ・日常にアンテナを張る

株デビューのためのファーストステップ、それは、日々の出来事に敏感になることです。

テレビやラジオ、インターネットのニュースを見る、聞く、読むことはもちろん大切ですが、すべてを必ず実践しなくてならないかというと、そんなことはありません。普段より、ほんの少しだけ注意深く生活してみる。それだけで、さまざまなニュースが身の回りに溢れていることに気づくはずです。

たとえば、休日によく行くお気に入りの洋服屋。調べてみると東証1部に上場している企業のブランドらしく、近ごろ株価が右肩上がりのようです。あるいは、いつもランチに通う全国チェーンのレストラン。メニューを刷新したのですが、どうも味が落ちているようで、客足は伸びていません。では株価は?

日々接する身近な企業がどんな取り組みをしているか、その取り組みに自分はどんな印象を持ったか。こうしたアンテナを張ることが株デビューの第一歩であり、これによって少しずつ、幅広い知識と判断力が身についていきます。

歌手志望であっても芝居を学ぶ必要があるのと同じように、難しい書籍や講座で理論・手法を学ぶことばかりが株式投資の勉強ではありません。自分が見てどう感じるか、それが実際の株価の動きにどう反映されているか、日常のすべてが株式市場の勉強の基礎となるのです。

もちろん、時には本を購入したり、セミナーに参加したりすることも必要でしょう。しかし、お金を払って勉強したからといって、必ず利益が出るわけではありません。今はネット上に様々な無料情報が溢れていますので、それらを上手に利用しながら、デビューに向けて基礎をしっかりと固めていきましょう。

ステップ2取引は最小金額から

日々レッスンに励んでいたおかげで、ようやく人前で歌えるチャンスが訪れました。

会場は日本武道館……ではなく、地方都市のショッピングモールの特設ステージ。たくさんの観客に囲まれることはなく、それどころか、立ち止まって歌を聞いてくれる人はひとりもいません。想像していた華やかな舞台とはかけ離れた、ひっそりとした初ステージです。

株の世界も同じで、はじめは最小限の投資額から、ひっそりとスタートするほうがいいのです。

たとえ投資資金が100万円あったとしても、全額を使ってはいけません。日常生活の中から株価につながる情報を収集し、株価の動きも理解して、ひょっとすると自信も持っているかもしれませんが、まだまだ平凡な卵に過ぎないのですから。

実際に取引を行うには、証券会社に口座を開き、投資資金を入金する必要があります。どこの証券会社を使うかは、取引のしやすさや、システムの使いやすさ、手数料の安さなどがポイントとなりますが、株式投資を始めて日が浅いうちは、それほどこだわらなくてもよいでしょう。

いくつかの証券会社に口座を持ち、使いやすいところを探していくのもいいかもしれません。

ステップ3損をしても慌てない

ショッピングモールのステージにも少しずつ人が集まってくれるようになり、いよいよCDを発売できることに。とはいえ、そこは競争の熾烈な芸能界。デビューしたからといってすぐに人気が出るものではありません。それでも少なくとも、もう卵ではなく、ひとりの立派なアイドルです。

では、株の場合はどうでしょう? 少額から取引をスタートし、少しずつ経験を積み始めてみると、利益を出すのがそう簡単ではないことがわかってくるはずです。

日々の生活の中で得た情報や身につけた知識は、言わば事象の後追いに過ぎません。どういうことかといえば、一般に株価というのは期待感を背景に上昇し、実際に人気や利益が出て世の中がその話題でいっぱいになった頃には、すでにピークを打っていることが多いのです。

しかし、これまで学んだことは必要な知識であり、日々の積み重ねは間違いなく糧になっています。実際の取引を経たことで、株価の動きを身を持って実感することもできたでしょう。

大切なのは、たとえ損をしても、その金額を取り戻そうと欲を出さないこと。そして、現在の手持ち資金を見直し、知識と経験を着実に積み重ねていくことです。実際に取引を始め、株の世界に一歩を踏み出したあなたは、もう卵ではなく、れっきとした投資家・トレーダーです。

あなたの人生には大きな一歩

株デビューは必ずしも華々しいものではないでしょう。日常の延長のような、ささいな出来事に思えるかもしれません。あるいは、苦々しい思い出となるかもしれません。

いずれにせよ、思い切って踏み出したその一歩は、人類にとっては小さな一歩でしょうが、あなたの人生にとっては、さまざまな経験をもたらし、生活をより豊かにしてくれる、大きな一歩となるはずです。

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[執筆者]株窓編集部
株窓編集部
無防備なまま株式市場に参加して大切なお金をなくしてしまう人をひとりでも減らしたい──そんな思いから、未来の株価や相場を予測するのではなく、過去の事例やデータといった「普遍的な事実」に焦点を当てた記事を発信します。同時に、株初心者の方や、これから株を本気で始めようとしている方にもわかりやすい解説を心がけています。 →この執筆者の記事一覧へ

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